魚心あれば水心 Scratch Someone’s Back
お早うございます。
関東地方は梅雨明け宣言が出てもいいような天気になってきました。
天気予報によると、横浜は30度超え。
さて、ここで涼しさを醸し出すような言葉を考えていきましょう。
「魚心あれば水心」。
なんて、涼しげな言葉なんでしょう。
夏にはもってこいですね。
で、皆さん、この表現、よく聞いたことがあると思いますが、実際使えます?っていうか、意味知っていますか?
もしかして、何か悪いイメージ持ってませんか?
それもそのはず、何せ、この言葉を聞くと言えば、結構、時代劇が多くて、シチュエーション的には、悪代官と越後屋みたいな感じで、「魚心あれば水心と言うからのう、越後屋、ひとつ宜しく頼むぞ。」なんてセリフで使われているからかもしれません。
では、本当の意味とはどんなものかと言えば、「誰かのことを考えてあげれば、その相手も同じように考えてくれる」といったものです。
つまり、「親切をしてあげれば、相手もその気持ちに応えて親切を返してくれるものだ。」といった意味で捉えることが出来ます。
元来、「魚に水を思う心があれば、水だって魚のことを考えてくれるよ。」ということなのです。
かなり、美しい言葉なんですね。
では、これに相当する英語表現とは?と調べてみますと、scratch someone’s back という表現が出てきます。
ちょっとニュアンス的には違うかな?って感じではありますが、同義的表現として挙げられています。
例えば、If you scratch my back, I will scratch yours. 「俺になんかしてくれたら俺もやるよ。」みたいな感じです。
結構、give and take っぽいですよね。
英語的には、日本の「魚心あれば水心」的、教訓的な意味合いはなく、「あなたが何かしてくれるのなら、こちらもやりますよ。」というだけの純粋なトレード的意味合いしかない感じになると思います。
同じような言葉でも、日本と欧米ではかくも違うのですね。
日本人的感覚が非常に表されている美しい言葉でした。
では、また
こうちょ