オリーブの枝は平和の象徴 Olive Branch
今日紹介する表現は、「平和を定義する、講話を定義する、和睦を申し出る。」という意味を持つ hold out the olive branch という表現です。
Hold out は extend や give といった意味を有します。
つまり、「オリーブの枝を差し出す」ことが「和解を申し出る」といった意味になります。
何故、オリーブの枝を差し出すことがそのような意味になるかということは、聖書にある「ノアの箱舟」の物語に起源が遡ります。
ノアの放ったハトが、洪水の後、水が引いて安全だという印にオリーブの枝をくちばしにくわえて箱舟に帰ってきたことから、オリーブの枝は「平和の象徴」として捉えられるようになったのです。
そこから、国際社会の平和のために創設された国連も、この平和の象徴である「オリーブの枝」を国連旗のデザインとして取り入れています。
因みに、ハトも「平和の象徴」として捉えられていますよね。
ハトは pigeon 若しくは dove という単語が使われます。
Pigeon は、「飼い鳩」で dove は「野生の鳩」といった使い分けがあります。
因みに、オバマ大統領のように対話路線や平和外交政策に主軸を置く政治家は、dovish と呼ばれます。
逆に、保守的でタカ派の政治家は、hawkish と呼ばれますよね。
さて、アメリカの国章を見てみましょう。
そこに描かれているのは、白頭鷲である bald eagle で、右足にオリーブの枝を持ち、左足には矢を携えています。
つまり「戦争と平和」を描き「平和への願い」を表現しているようです。
何か矛盾を感じてしまいますね。
この表現は、なかなか会話で使うことはないかも知れませんが、しっておいて損はない表現です。
新聞などのメディアなどでは、使われる場合が多いと思います。
例えば、The United Nations held out the olive branch. 「国連は平和を定義した。」となります。
因みに、国連は、the United Nations ですが、常に単数扱いですね。
本日も楽しく知識を増やしました!
では、また明日
こうちょ