下士官 Noncom ~ 真夜中 O-Dark Thirty
さて、本日紹介する idiom は、軍事用語で攻めたいと思います。
実は、 n から始まる idiom が最後となりまして、o から始まる idiom に繋げていきたいと思います。
まず、n から始まる idiom の締めくくりとなる軍事用語系 idiom からいきましょう。
それは、下士官を表す noncom です。
軍隊は階級社会です。
指揮権を有し、部隊を指揮・統率するのは、士官(将校)です。
これは、大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉を指します。
もちろん少尉が一番下位の将校です。
その下に実際に指揮を受けながら実動するのが下士官となります。
士官は、commissioned officer であり、下士官は、noncommissioned officer となります。
この下士官を略して noncom となります。
発音は、「ノンコム」となります。
下士官と言っても皆さんピンとこないかもしれません。
皆さんが聞いたことある下士官に関する表現は、「鬼軍曹」じゃないですか?
この軍曹が下士官なのです。
下士官も階級が設定されております。
多くの場合は、Sergeant (サージェント)という呼称が適用されます。
しかし、Sergeant という呼称以外で呼ぶ例外も存在します。
従って、全て包括的に下士官を言い表す時は noncom という表現を使うと間違いありません。
例えば、The noncoms in our office are real workers and great. 「うちの事務所の下士官は皆、働き者で素晴らしいよ。」などと使います。
呼びかけるときは、Sergeant (サージェント)となりますので気を付けてください。
さて、次は o から始まる郡司idiom を紹介していきたいと思います。
「夜中~明け方」の時間帯を指す表現で、o-dark thirty というものがあります。読み方は2通りあります。一つは「ゼロ・ダーク・サーティ」です。
これは映画のタイトルにもなっているので知っている方も多いと思います。
また、私が現役自衛官の時に米軍と仕事をして聞いたのは「オーダーク・サーティ」でした。
軍隊での使われ方の例を見てみましょう。
Hey, Sergeant. The task for your team is to pick up rations at Point B at o-dark thirty and transport them to the Charlie Company. 「軍曹、お前のチームの任務は、明け方までにブラヴォー地点で糧食をピックアップしてC中隊に輸送することだ。」という感じになります。
また、一般の人が使う場合は、If we want a good fishing spot at the pier, we’ll have to leave the house at o-dark thirty. 「もし、ふ頭で最高の釣りのポイントをゲットしたいならば、夜明け前に家を出ないとダメだね。」という感じで使えます。
アメリカのドラマを見ていると多くの軍事用語が頻繁に使われます。
気を付けてドラマや映画を観ていると本当にいっぱい使われているので面白いですよ。
では、また
こうちょ