一石二鳥 Kill two birds with one stone
本日の Idiom は、日本語でもおなじみの「一石二鳥」です。
この英語、日本語そのまんまですね。
Kill two birds with one stone 「一つの石で2羽の鳥を獲る」ということですね。
つまり、accomplish two things with a single action ということです。
そんなに頻繁に使う表現ではないかもしれませんが覚えておいて損はないでしょう。
使用例をみていきましょう。We can kill two birds with one stone by visiting your relatives and mine on the same trip. 「一回の旅行で、君と僕の親せき両方尋ねることで一石二鳥になるね。」といった感じです。
日本語では、「一石二鳥」を「一挙両得」とも表現しますね。
では、次も鳥と kill 繋がりでもう一つ表現を紹介したいと思います。
それは、kill the goose that lays the golden eggs です。lay は動詞で「(鳥などが卵を)産む」という役になりますから直訳では、「金の卵を産むガチョウを殺す」となります。
はっきり言ってなんのことやらさっぱりですよね。
では、紐解いていきましょう。
この表現はイソップ物語の「ガチョウと黄金の卵」の話から生まれた表現です。
どんな話かというと、「ある日、農夫は、自分が飼っているガチョウが黄金の卵を産んでいるのを見つけて驚きます。
そのガチョウは、1日1個黄金の卵を産み続けます。
農夫は、その黄金の卵を売って金持ちになったのです。
しかし、農夫も人間です。欲が深くなってしまったのですね。
1日1個の金の卵に満足できなくなってしまったのです。
もっと卵を一気に産んでくれれば大儲けできるのに、と思い始めます。
そして農夫は、きっとガチョウのお腹の中には金の塊があるのではないか、と考えるようになったのです。
そして農夫はガチョウの腹を切り裂いてしまいます。
ところが、ガチョウのお腹の中には何もありませんでした。
結果、ガチョウを殺してしまい、以降、農夫は金の卵を2度と得ることは出来ませんでした。」というお話です。
つまり、この物語から得ることができる教訓とは、「欲張って、一度の大きな収穫を得ようとすると、その源を失ってしまうことがある。
資源を考えて長期的視野を持つ必要がある。」といったものになるわけです。
では、実際、この表現を使った例を見ていきましょう。
Tim’s wife knew he was not happy in his job, even though it paid well, still she felt that advising him to leave it would be killing the goose that laid the golden eggs. 「ティムの妻は、報酬がよいにも関わらず、彼が仕事に満足していないことを知っていました。妻は、彼に仕事を辞めるよう助言することは、彼は今は楽になるかもしれないが、将来の利益を損なうことになるのではないか、と感じていました。」と言ったようになります。
皆さんも、今までの人生で、目先の利益を追求して、将来の利益を取ることができなかった、なんて経験ありませんか?
私なんかそんなのばっかりかもしれません。
では、また
良い週末をお過ごしください
こうちょ