本日のIDIOM、行ってみましょうか!週末です!金曜日です。明日から休みという方も多いでしょうね。
私が、自衛官時代は、何もない場合は土日休みなので、TGIF, Thank God it's Friday! という表現が巷(自衛隊内のみ)を席捲しておりました。皆さんが誤解しないために説明しておきますが、TGIFが口語では現在ほぼ使われておりません。今はあまり聞かない abbreviation ですが、希にメール等で見かけます。
因みにこの頭字語の起源は、東京にもあるレストランのTGIフライデーズです。
では、閑話休題。今回のIDIOM、bed of roses に行ってみましょう。意味としては、a place of beauty, ease and comfort となります。
自衛隊では、「英語教育に入校」というと、楽でのんびりした教育に行って東京(学校は東京都小平市に駐屯)満喫してくるんだろうというイメージを他の隊員から持たれます。しかしながら、私が担任していた陸曹上級英語課程は決してそんな時間を与えない過酷な教育でした。
なのでこのように表現することができます。If you think studying Military English in Advanced course is a bed of roses, you're mistaken. 「上級課程で軍事英語を学ぶことはバラ色の生活だと思っていたら大間違いだ。」ということになります。しかし、学生自衛隊員は、タカをくくって「なんとかなる。大丈夫だよ。」と思うわけです。そして日々過ごしていくうちに「これはヤバイ」と思い始めるのです。
"Who said Advanced course would be a bed of roses?" 「誰が上級コースではバラ色の生活が送れるって言ったんだ?」ということになります。それで、私が、"No one said that. You need to study the U.S. strategy, operations and tactics. And also you need to discipline yourself as NCO. And you need to know how you should behave as an invisible facilitator when appointed as an interpreter. You need to learn so many things while attending this course. Very tiring but crazy. You should remember this. Life is just a bowl of cherries." と切り返します。「誰もそんなこと言ってないぞ。アメリカの国家戦略、作戦、戦術を学び、陸曹として自分を律し、通訳として運用された場合如何にファシリテーターとして振る舞うべきかを知らなければならない。この課程にいる間、沢山のことを学ばなくてはならない。非常にしんどいし、途方もない。これだけは覚えとけ。”人生は楽しいことばかり”だ。」って言います。かなり皮肉ですね。
これを聞いた学生は、愕然とします。でも、私は彼らがへこたれないように常に応援し続けます。微妙な距離感を保ちながらですけどね。そんなこんなで、死にそうになりながら学生はおおよそ6ヶ月の教育を修めて原隊に復帰します。陸上自衛隊でも1、2位を争うくらい過酷な教育ですが、卒業時には、皆顔つきが変わっています。素晴らしい誇り高き自衛官として巣立って行きます。
a bed of roses でなんとかなりません。苦しい想いをするからこそ一人前に一歩近づくわけです。
では、皆さんも頑張って前進してください。
因みに私の運営する Language Boot Camp では、まもなく通訳育成講座、リーダーシップ講座等続々開始する予定です。皆様興味がありましたら、是非メール若しくは電話連絡頂ければご相談に乗りたいと思います。
では、TGIF!
学校長