第7回定期演奏会終了 | A PLACE

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気にもとめなかったことがこの世界にはたくさん。
そのわずかでも拾うことができれば。

そういえば、うちの演奏会で思ったことをまとめときたかったんだ、と思って。

* 演奏会の再起動なんて初めての経験。
* 小学校といっしょにできなかったのは残念。
* 宣伝重要。客が予想以上に少なかった。
* 結構練習で振る機会が多かった。
* 実は自分のパートをほとんどさらってないので自分の出来はお察し。
* チャルメラが意外にウケた。

練習振りで気にしていたのが、譜面の読み込み。
普段から基本的に譜面に書いてあることが全てと思っている。
じゃあ、全て機械的に再現したらいいのかと言うとそれは違う。
書いてあることを基にどう聴こえることを想定したのか解釈をする必要がある。

どうやったかについてもう少し。

まず譜面に書いてある重要で明確な情報は音の高さと音の長さ。
いわゆる五線上のオタマジャクシ。
これが意外とちゃんと読めていないのを感じたので、ここは徹底的にこだわった。特に音の長さ = 音の終了タイミング。

逆に技術的に難しいと思われるところは徹底的に端折った。
どうしたかというと先述したどう聴こえたらいいのかという点。
もちろん、本来なら全部書いてあるように演奏して初めてそのように聴こえるのだが、今回は近似解を求めたつもり。ポイントを押さえておけば、それらしく聴こえるというある意味逃げ戦法。

このポイントを掴むというのも今回の重要な観点だった。
必死こいて一音一音を書いている作者には申し訳ないが、全ての音が等価値なわけではなく、場合によっては実現の優先度を設定する必要があるということだ。

例えば、7連符とか13連符で音階の駈け登りをするなどは、全てをキチンとやろうとして潰れる例だと思う。
できなかったら最初何音かと最後の2音をやれ、と切り捨て、その上で始まるタイミングと終わるタイミングは絶対に外すな、という風にした。

この方針は以下のようなイメージで考えられると思う。
助走から高飛びでバーを越える瞬間までをイメージするとして、目的はバーを越えること。
音階の終わりがバーで、それを越えるには最適なタイミングでバーの高さに至っている必要がある。
その運動のためのエネルギーは踏み切りで得るのであって、音階の始まりと見ることができる。
バーに向かう方向は踏み切りからの角度で決まるが、それは最初の何音かのスピードと考えていいと思う。
そのような踏み切りをするには助走が必要でこれは演奏準備と見ることができる。結局やることは、息を吸って舌を構えて指を設置してリリースタイミングを計ること。

他にも個人だけ聴くとすごくサボっているように見える演奏でも全体として聴くとそれなりに聴こえるポイントが多数あるので、できるだけ紹介するようにしてみた。
まずはサボっている罪悪感を払拭するのが大変だった気がする。

なんかえらい長くなってしまった。
結果どうだったかは聴いてもらった方に判断願うしかないが、かなり客席が閑散という状態になってしまったので、録音でも聴いて自己評価してみるつもり。

最後に参考になるページを。
楽譜には表現されない暗黙のお約束 これだけでも頭の中が上手くなる!