色素の無い色彩2 | 香草カラーのランドプランニング

香草カラーのランドプランニング

香草カラーの総発売元ランドプランニングのオフィシャルブログです。香草カラーやヘアカラーに関心のある美容師や一般の方へ香草カラーにをより知って頂けるよう最新情報や香草カラーの使い方の最新事例など情報をお届けします。

みなさま、こんにちは。

 

素髪から髪を綺麗にする「香草カラー」の

 

ランドプランニングアソシエーツ研究開発部です。

 

 

 

前回の記事では「構造色」という色素がなくても

 

物に色がついて見える現象について取り上げてみました。

 

普通、色素の色は色素分子が

 

その分子内の化学結合に光の波長の一部を吸収することによって

 

色が見えるミクロな現象ですが、

 

「構造色」は分子の集合体である

 

物質のマクロな構造よって生じる

 

光の反射や屈折によって

 

目に入る波長が変化した結果によるものです。

 

モルフォ蝶の美しい色も鱗粉の形・サイズが

 

青色を示す波長の光を作るのにぴったりだからです。

 

ということはモノの形やサイズをうまく動かすことが出来れば

 

多彩な色を作ることができる可能性がある

 

というとではないでしょうか。

 

事実、「構造色」の一種シャボン玉の色は一色ではなく

 

数種の色がまじりあっています。

 

これはシャボン玉の膜が均一ではなく

 

部分によって厚みが異なることによっています。

 

しかもそれは常に変化しているために色模様は一定していません。

 

眺めていると飽きませんが

 

じっくり見ている時間は無くすぐに儚く消えてしまいます。

 

水と界面活性剤のつくる奇跡のような美しい現象です。

 

 

 

ところでシャボン玉の膜の様に

 

構造のサイズと形をうまく変化させることが出来れば

 

自由に色を変化させることの出来る技術の可能性があるように思います。

 

構造を固定して一定の色を出すのであれば

 

今年発売されたトヨタのレクサスの特別仕様車

 

(Structural Blue モルフォ蝶の青をイメージしたそうです

 

見る角度によっても結構色が変化するようですが)の

 

塗装に応用例が登場しましたが、

 

構造変化による色調変化への応用はまだないかもしれません。

 

車の例でいえばスイッチ一つで一瞬に色相を変化できる塗装で

 

気分や周囲の環境に応じて色が変えられる車も

 

将来開発されるかもしれません。

 

車以外でも様々な応用の可能性がありそうで楽しみな技術です。

 

さて実は今月は色素の色変化について書こうとしていたのですが

 

脱線してしまいしたので次回にしたいと思います。