私が産まれたのは暗く冷たい場所
親はいなかったわ
物心ついた頃にはもう孤児院にいたの
そこで私たちは大人から酷い仕打ちを受けたわ
周りの子達は血を流して死んでいった
そして生き残った私たちも散々体を弄ばれたの
そんなときに出会ったのが兄様
兄様と私は2人で1つなの
そう、僕と姉様はいつでも一心同体
あのとき僕たちは大人が他の子供をいたぶる姿を見て笑っていた
大人も笑っていた
そのとき初めて知ったんだ
僕たちが生きる意味はこれしかないのだと
だから僕たちは殺すことにしたんだ
ねえ、姉様
そうね、兄様
私たちはそうしたいからそうするの
理由なんて無いわ
だからたーくさんの人を殺したわ
この後高飛びに使うはずの餌も
ｳﾌﾌﾌﾌﾌﾌ
ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊ
ｳﾌﾌ
ｱﾊﾊ
ﾌﾌﾌﾌﾌﾌﾌﾌﾌﾌﾌ♪
―――――――――――ｯﾀﾞﾝ!ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾝｯ!
いったい、どこ、から…？
うっ!
うぅ、うぁっ！
あぁ…あ、うぁぁ…
僕は、死なない…
膝を撃ち抜かれ足が動かなくとも
手首が飛んで斧が持てなくても
―――たとえ心臓を撃ち抜、かれ…よう…と、も…
僕は姉様と一心同体
永遠に生き続けるんだ…!!
――――――――ﾊﾞﾝｯ!!!
あ…
空が、蒼いわ…
見たことのなかった海の蒼
兄様…
私たちは…一心同、体…
―――――――――――
殺して殺されて…
私たちは理不尽な世の中を生きてきたのね
ごめんなさい、兄様
でも、空を仰いで死ぬのも悪くないわ
さようなら、兄様
私たちはずっと一緒よ…
そうだね、姉様
さようならだ…