ママの決断 | Lancashire スローライフ

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現在、ママはケアホームに滞在していますが、ロンドンから私達が帰ってきてから、ソーシャルワーカー(SW)と今後についてのミーティングがありました。

ケアホームに入居してから約13週間後でした。

(本当は、12週間後だったのですが、私達がロンドン滞在中だったので)

 

実は、偶然にもこのミーティングの前日、ママが突然、私達に私は、もう自宅に帰るのは難しいだろうし、こうしてケアホームで誰かのお世話になって生活した方がいいと思うから、自分の家を売却するか賃貸にしようかと考えてると。

それで、私達にどう思うか?と聞いてきました。

今までは、こうしてケアホームに滞在するのも短期で、自分が歩けるようになったら、自宅に帰る!とずっと言ってたのに、まさか本人自ら、長期でケアホーム滞在する事を認めるとは想像もしてなかったので、私もボンも驚きましたが、やっとこの状況が自分にとっても私達にとっても一番いいと思える様になったのかと一安心。

 

そして、翌日、SWとのミーティング。

私達も在席しました。

最初にここのケアホームには、どの位滞在してるのか?の質問に2週間と答え、このケアホームに来る前は、どこに住んでいたか?に自宅に6週間戻ってた前にいたMホームにいたと答え、勿論、SWは、直接Mホームからここに移って来た訳じゃない事も知ってるので、私達にそれが正しいかと確認。それで、私達が訂正し、一度自宅に帰って、6週間過ごした後、ここに来たと言ったら、あ~そうだった!みたいな反応でした。

(この位、記憶力は、ひどくなっています)

そして、今後、どうしたいか?との確認で、本人もすぐ長期でケアホームに滞在する方向で考えてると。

そうなると、次は、持ち家の話に。

今は、カウンシルからケアホーム滞在の補助費が出ており、ママはケアホーム滞在費は、全額は支払ってません。

(これは、貯金額によって、ある一定額以下だと全額補助され、それ以上だと何割か自己負担となってるのです)

それで、長期でケアホーム滞在となると、自分で持ち家がある場合は、家を売却等しないといけず、それでお金ができたら、当面は滞在費を自分で払える間は自分で支払う事になると。

そして、又、ある金額以下になった時点で、又、補助が受けられたり・・・となるらしいのです。

 

そんな訳で、ママの気が変わらないうちにと、私達が近所の不動産屋に出向き、2軒に査定のお願いをしました。

査定の結果、全国ワイドなEG社より、ローカルなFH社の方が約£20,000も高い査定が。

こんなに差が出るのかとビックリしました。

そして、微妙に売れた時の手数料の%もFH社の方が安かったり、家の写真を撮影するのにEG社はプロに頼むので、それも別料金等色々かかる費用が違うのです。

どちらもママの住んでるエリアは人気のエリアで、しかもバンガロー(平屋)は、現在新築では建ててないので、高齢者に人気で、売りに出るのを待ってる人もいて、多分、すぐに売れるだろうとの事。

FH社は、ママの住んでる通りの何軒かを最近売った実績もあって、家の中を見たら、キッチンもカーペットもバスルームも綺麗で、裏庭も手入れ行き届いてるし、特に何もいじらなくてもいいし、ママは既にここに住んでいないので、購入した人は、すぐに引越しができるので、チェーンを気にしなくていいと。

何ヶ月か前に売ったママの家の数軒隣の家は、ママの家と全く同じ形だけど、キッチンがすごく古かったので、そこよりも家の状態が良いので、もっと高く売れると。

 

イギリスの家の売買は、チェーン式になっているので、家を売って、新しい家に引っ越す場合、今住んでる家が売れないと新しい家を買うお金がなく、売れないと新しい家が買えず、例えば、ママが家を売り、Aさんが買いたいと言い、BさんがAさんの家を買う事になり、CさんがBさんの家を買いたいと言ったけど、Cさんの家が売れず、引っ越せない等・・・。

日本では、家を引越してから、次に借りたい人や家を買う人は見に行くけど、イギリスでは、前者が住んでるうちに家を見に行って、決めたりするのです。

だから、実際に人が住んでる家なので、家具とかが配置された状態なので、どんな感じに家具を配置できるか、家具を配置するとどんな感じになるか?等、参考にしやすいらしいです。

 

私達は、査定も高かったこちらのHF社にお願いして、ママの家を売り出しする事になりました。

 

 

家が売れるまでは、とりあえず、家具等はそのまま残しておきますが、ママも持ち物多いけど、全てをケアホームに持っていける訳ではないので、廃棄や売れる物は売ったり、人に譲ったり等、家の片付けも大変そうです。

 

本人も家を売却する事に賛成していて、先日もガレージにある電動スクーターはもう売りに出してもいいわねとか言ってたので、私達もママの家の家具や食器等使えそうな物は、もらって、後、家を購入した人が欲しいと言えば、家具等も付けてあげてもいいねと。

それで、現在は、歩行フレームやコモード(オマル)、シャワーで使う補助椅子等、色々無料で配布されてた物が沢山あるので、全て廃棄するよと(一度、誰かが使った物は、基本引き取ってもらえないそうです)言ったら、もし家に帰ったら、歩行フレームは予備がある方がいいかも・・・と言い出し、今、家を売るって話をしてるのにどこに帰るつもり?と言われ、ハッとしていました。

もう、本当に記憶はかなりまずいです。

 

セールに出した翌日から、既にビューイング(内覧)の予約が入りました。

ママの家は、私達が時々、チェックしたり、ママから頼まれた物を取りに行ったりで、立ち寄ってますが、基本、誰もいないので、不動産屋に鍵を預けて、ビューイングは、不動産屋さんに対応してもらってます。

 

そうそう、不動産屋で、物件について色々質問されたのですが、ビックリした質問が一つ。

庭にJapanese Knotweed(イタドリ?)が生えてるか?と。

どうやら、日本ではイタドリと呼ばれてるタデ科の多年生植物が、外来種として、イギリスにも持ち込まれた様なのですが、コンクリートやアスファルトまで突き破る被害も出る程の植物で、しかも駆除がなかなか困難な植物で、すごく嫌がられてるらしいです。

庭にあると、駆除してからじゃないと家を売れないなんて事もあるのかもしれません。

 

 

(写真は、ネットよりお借りしました)

 

昨年、ママは、右膝の人工関節手術を受けたのですが、最近は、左膝の関節炎が悪化して、痛みもひどく歩く事もできず、椅子から立ち上がる事も難しくなっているのですが、8月に左膝の人工関節手術を受ける事になりました。

ママは、元々右側に麻痺が残っていたので、右足は、元々自由が利かなかったのですが、今度は軸足です。

さて、どうなりますか?