リハビリの為のケアホームへ | Lancashire スローライフ

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前回のママの入院の記事の続きです。

文章ばっかりなので、ちょっと近所のラルフ写真で和んで下さいニコニコ

 

 

Chorleyの病院で、OTからリハビリ兼ねて、ケアホームでの滞在を薦められたのが2月中旬の木曜日の午後。

ケアホームの空きを待って、週末が過ぎました。

ママ本人も毎日ベッドから起きて、病室にある椅子に座って新聞読んだり、本を読んだりして過ごしてて、これだったら、家に帰っても同じなのに~と零すようになってきました。

(プレストンの病院ではなかったんですが、こちらのチョーリーの病院では、なんと毎朝、新聞を部屋まで売りに来てたそうです。午後になるとお菓子を乗せたワゴン売りが来たって言ってました。これって、あまり動けない患者さんには、とってもいいサービスですよね。)

 

週末の日曜日、面会に行くと、その日、ママがフィジオと一緒に少し病院の廊下を歩き、その時にフィジオにもう家に帰ってもいいと言われたと本人は、私、もう家に帰れるみたいと言ってきました。

私達は、OTからは家に帰る前にケアホームでリハビリをする必要があるって言われて、今、ケアホームの空き待ちでしょ?と説明をして、ボンが何も事情を知らなかったフィジオがママが勘違いする様な事を言ったのでは?と怒り出し、ママも気分を害したり。

 

そして、月曜の朝、ママから今日、退院するから、コート持って来てね、車椅子持ってきてねと私達に電話がありました。

私達は、前日もママから退院していいって言われたって聞いたけど、OTからは、ケアホームでリハビリをするから、ケアホームの空き待ちって言われてたのに、どうなってるんだ?と木曜に色々話をしたOTとコンタクトを取ろうと電話するも留守電になり、メッセージを残しましたが、電話の返信はありませんでした。

病院には、ママが家に帰る時は、ケアラーを派遣してくれてる会社と連絡を取らないと行けず、48時間前に連絡する事になってる事は、事前に伝えておいたし、退院できる事になったら、病院から私達に連絡してほしい旨も伝えておきました。

昨年の入院時は、ママから電話が来て、夜、迎えに言ったら、本当は翌日の朝の退院で良かったとかあったので。

それで、私達は、月曜のその日はまだ退院できないはずだし、病院からの連絡もないので、ママが勝手に勘違いして、退院できると思ってるのかな?と半信半疑で、病院へ。

 

病院へ行ったら、ママが実は、家に帰れると思って、お昼を食べてから、トイレに行こうとしたら、又、足の痛みがひどくて、立ち上がれなかったと。

その後も正直、全然歩けてないし、ママもこの状態で家に帰されても、本当に動けるんだろうかと家には帰りたいけど、不安な気持ちがいっぱいになってた様子。

とりあえず、私達も退院はまだできないはず・・・と思いながら、看護師にどうなってるのか話を聞いてみると、やはり、退院ではなく、ケアホームの空き待ちになってると言われ、ママが何か誤解してた模様。

そのすぐ後に、看護師が来て、今日、ケアホームに移れる事になったと言われ、ママには、良かったわね。家に帰るまでの1歩前進ねって声をかけていきました。

 

 

週末までは、このケアホームに移される日を心待ちにしていた私達ですが、その日は、数日リハビリで動いたせいで、又、足の痛みが戻ってきてて、椅子から立ち上がるのも大変で、全然動けないママを見て、これで、ケアホームに移されたって、この状態じゃリハビリもできないし、これじゃあ、入院する前とほとんど何も変わってないし、又、動けなくなって、すぐに病院に送り返されるんじゃないかと心配もあり、OTと話をしたんですが、プレストンの病院で骨にも異常がないので、整形外科的にはもう何もできないから、後は痛み止めを飲んで、リハビリをして歩けるようになったら、家に帰っていいと整形外科の任務完了となって、後はリハチームに任されていたので、ここでは何もできないと。

OTは、膝のステロイド注射をこのチョーリーの病院で打ってから帰す事ができないか、色々動いてくれたんですが、一度、整形外科の手を離れてしまってるので、システム的に退院してから、再度手続きを始めないといけないとの事でした。

(OTも患者が病院に入院中なのにシステム的にできないと言うのはおかしいんだけど・・・って言ってたけど、まぁ、これが現実ですよね。)

 

結局、その日の夜、ママはチョーリーの病院からリハビリの為に薦められていたプレストンの病院近くのケアホームに移される事になりました。

病院からケアホームへは、病院側が手配し、救急車で搬送される事になってたので、私達は、家に帰り、翌日、ケアホームへ面会に行く事になりました。

 

その日の夜、ママからケアホームに着いたと電話があったんですが、ちょっと本人も不安が隠せなかった様で、ちょっと涙声で、あまり話もできず、翌日、会いに行くと言って、電話を切りました。

 

 

私達は、翌日の午前中、ケアホームに服等を数着持っていこうとママの家に寄り、必要な物をカバンに詰め込んでいたら、ボンが溜まってた手紙類を開封して、目を通してたら、何とそこには膝のステロイド注射の予約の手紙が紛れてました。

(このステロイド注射、次回は3月と言われてたので、私達もまさか2月に予約ができてたとは知らなかったのです。)

病院からと思われる手紙は、既に開封済だったんですが、この手紙はNHSのマークが封筒になかったので、病院からだと気づかず開封していなかったのですが、実は、その予約、その当日の夕方の予約になってました。

病院入院中から、退院する前に何とかこの膝の注射を早められないかと病院にはかけあってたのですが、それができなかったのに何とこのタイミングで、もし、1日開封が遅れてたら、この予約も危うく逃すとこだったけど、これなら間に合う!と言う事で、ケアホームに確認し、誰か連れて行ってもらえないか?もしくは、それができないなら、私達がママを連れ出して、注射してもらって来ると言ったら、私達が連れて行くのは構わないと言う事で、午後の面会の時間をずらし、夕方の予約の時間に間に合うように面会に行きました。

ママは、他の人達と一緒にラウンジにいて、車椅子に座らされていたので、そのままママを連れ出し、病院へ行って、膝のステロイド注射を2倍量で打ってもらって帰ってきました。

その日は、既に夕食時間をちょっと過ぎたところで、ケアホームに戻ったので、すぐに夕食と言う事で、ママの部屋に必要な物を置いてきて、私達も帰りました。

 

 

そして、翌日、面会に行くと、車椅子ではなくラウンジの普通の椅子に座ってるママがいました。

午前中には、フィジオとリハビリして、注射のおかげで、少し動ける様になったと。

その後、フィジオからうちに電話があって、ママの病歴、普段、家での生活について等、色々細かく聞かれ、説明。

後、1~2週間、リハビリをしたら、家に帰れる様になると思うと言われました。

 

ただ、チョーリーの病院入院中に幅の狭い歩行フレームを使って見るように言われた(家の中で使いやすい様に)のですが、ケアホームでのリハビリで、フィジオからは、ママにはやはり幅が狭すぎて、安定感がないので、普通サイズのを使った方がいいと言われ、普通サイズのフレームに戻す事になりました。

ケアホームでは、ほぼ毎日、フィジオとリハビリをし、歩行フレームの使い方や椅子に座る時の動き等、指導されていた様です。

 

その後、ママもだいぶ動きもスムーズになってきて、日中は、ケアホームの他の患者さん達と

一緒にラウンジで過ごし、ケアラーさんや患者さんと会話もできるので、意外とその生活も気に入った様で、病院入院中とは違って、家に帰りたい!、家に帰る!等と言わなくなり、私達も安心して、何回か面会をスキップできる様になりました。

 

毎週金曜には、ケアホームに美容師さんが来てくれて、髪を切ったりセットしたい人は、お願いできるとの事で、ママもほぼ1ヶ月ぶりに髪を切って、綺麗にセットしてもらえて、喜んでいました。

家に帰ってからもこれからは、この美容師さんに頼もうかしら?と。

自分で髪をセットできないので、毎週1回、近所の美容室に連れて行ってたけど、どんどん連れて行くのも大変になってきてたので、何度か家に来てくれる美容師さんを頼んだら?とは言ってたんだけど、滅多に外に出れないので、美容室に行って、美容師さんや他のお客さんとおしゃべりするのも楽しみにしてたので、なかなか足が痛い日でも、美容室行くのはやめなかった位なので、これには、ちょっと驚きました。

まぁ、実際、どうなるのかまだわかりませんが。

 

ケアホームでは、ママは背が低いのでベッドが少し高く、一人でベッドに入ったり、出たりができず、夜に何度かトイレに行きたくて、目覚め、ブザーを押してケアラーを呼んでもなかなか来なくて、トイレに間に合わず・・・が何度か続いたり、そしてその汚れ物をケアホームで洗濯してくれてた様ですが、気づくと下着やナイティー(パジャマ)がどんどん無くなって、戻ってこなかったり、ラウンジではTVが1台しかないので、見たい番組が見れなかったり、やはり気の合わない患者さんも中にはいた様ですが、おしゃべり好きなママは、色んな人と話ができて、意外と楽しかった様で、本人も思ってたほどケアホームでの生活も悪くないなと思える様になったみたいで、私達としては、今後の事を考えると一歩前進で、以前は、ケアホームには絶対行きたくないと言ってたけど、少し前向きにケアホームはいつも誰かの目が合って、助けが必要な時は助けてもらえるし、しゃべる相手もいて、食事も3食用意してもらえる(たまに食べたくない物のチョイスしかない事もあるけど)し、家に帰って一人でいるより、いいかも・・・なんて言うようになりました。

 

私達が長期で日本に帰省する時等は、いつも叔母がママの家に滞在してくれたり、叔父が様子見に来てくれたりしてたけど、これからは、ケアホームに滞在すると言う選択肢もできたかなと言う事で、マイナス思考にならなかったのが良かったです。

 

結局、ケアホームに入って、2週間半ほどで、家に帰って来る事になりました。

病院の入院から考えるとトータル6週間弱の入院生活になりました。

 

 

家に帰れると聞いて、勿論、本人も大喜びですが、せっかく仲良くなった人達との別れは、寂しかった様です。

 

ケアホームから家に帰る日は、私達が迎えにいくものだと思ってたんですが、朝、フィジオから電話が来て、フィジオがママを家に連れて帰ってくると言う事で、私達は先にママの家に行って、待ってました。

家に帰ってきてから、フィジオがすぐにママとベッドルームに行って、ベッドの入り方をチェック。

病院やケアホームのベッドとは、やはりサイズも違うので、ちょっと指導があった様です。

 

入院中にトイレには、病院で使っている補助フレーム付きの便座を置いた方がいいと言われ、それを設置済みでしたが、ちゃんと使えるかの確認等。

 

そして、これは以前から何度も私達が言っても聞く耳もたずだったんですが、フィジオからは、廊下に置いてる椅子(玄関ホール)をよけるようにと。

実は、玄関を入ると目の前、ベッドルームに行く入口前に半円型の小さなテーブルとアンティークの素敵な椅子が置いてあったのですが、フレームを使って歩くとその椅子やテーブルの足に引っ掛かったりして、まっすぐ進めなかったのです。

その椅子は、ママ本人は座ると立ち上がれなくなるので、使えませんが、見た目の問題だけで、そこに置いていました。

一度、私達がよけた事があったんですが、気に入らず、ケアラーに頼んで元に戻された事もあって、これだけは、なんとか動かしたかったので、ここはフィジオから言ってもらえたので、良かったです。

(帰った日にすぐ、なんか家の中歩き安くなったと思ったら、椅子を動かしたのね。元に戻したいわって電話してきたけど、これは、フィジオにも言われたし、歩きやすくなったんだから、戻す必要なないでしょって却下しました。ボンと椅子は、どうせ使えないんだから、ガレージにでもしまってしまおうかと話しています。)

 

歩行フレームもちゃんと両手で掴む様に指導されたので、紅茶等自分で用意してもテーブルまで運べないんじゃ?と思ってたんですが、フレームにトレイを付けてくれて、そこに物を載せたり中に入れる事もできる様になってました。

後は、最近は家の中では、歩行フレームを使ってましたが、杖も持ってて、歩行フレームを使い始める前は20年以上も杖を使ってたのですが、これからは杖は使わない様にと言われた様です。

杖を使うと片側にバランスがかかるので、膝に負担がかかるのと、バランスも悪いから、転倒もしやすくなるとの事。

 

夜中にトイレに起きる事もあって、ベッドから起きて、トイレに行くまでも時間がかかるので、トイレまで間に合わない事もあるので、コモードと言う椅子式のトイレ(病院等でも使ってる)も家に届き、寝室に置く事になりました。

(今日は、これでちょっと問題があったんですが、少しずつ置き場所や使い勝手がわかってくると思うので、慣れてもらうしかないかなぁ)

 

正直言って、6週間近くも家を離れて、24時間、誰かがお世話してくれる生活をしていたので、一人暮らしの生活に戻っても何がどこまで一人でできるのかわかりません。

多分、以前より、できない事が増えてると思います。

そして、今も筋の痛み等は、取れてなく、家に帰って、又、足を使うようになったら、もっと痛みはひどくなるだろうし、膝のステロイド注射の効果もどんどん効果が短くなってきてる気がするので、以前はプレストンの病院で診てもらってた整形外科医からは、ママの場合、半身麻痺しているので、関節炎の膝の手術はしても、その後の回復に時間もかかるし、手術は薦めないと言われていたけど、今回チョーリーのフィジオやケアホームのフィジオからは、脳溢血や脳梗塞等して、麻痺が残ってる人でも手術してる人はいるし、普通の人より、リハビリには時間がかかるけど、手術はできない訳ではないし、今後長い目で見ればやる価値はあると薦められたので、今後は、その手術をした方が良さそうだと思っています。

本人は、まだ、手術して、本当に動くこともできなくなって、車椅子生活になってしまうのでは?と心配してますが。

 

身障者なので、家に帰って来たら、今度は私達がいつ呼び出しがあるかわからない状態なので、単純に良かったねとはならないのですが、まぁ、しばらく様子を見ながら、今までの生活に少しずつ戻っていけるといいなぁという感じです。

 

まぁ、こう言いながらも昨日家に帰ってきたばかりなのに、今朝は4時半に電話で起こされ(時間考えて電話してきてよ~って感じ)、昼過ぎに行った時もちょっと大変な事になってて、先ほど、又、呼び出し電話あったりで、さすがに帰ってきて早々、これじゃあ、私達が、既に勘弁して~って感じなんですけど。

もう、本当にケアホームに入ってもらいたいって言うのが本音です。

その方が、本人にとっても安心だし、お互いにストレス減るのにな~。