ウィンチェスター大聖堂 | Lancashire スローライフ

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先日のウィンチェスター観光の続きです。



こちらの正面の写真は、先日も紹介しましたが、ウィンチェスター大聖堂です。
アングロ・サクソン時代の648年に建設されましたが、1079~1404年と長い年月をかけて現在の形に再建されました。
ゴシック様式の素敵な外観で、内装もゴシック様式ですが、一部、北翼廊、南翼廊、地下祭室は、ゴシック様式以前の建築様式のノルマン様式になっていて、建築の途中から様式を変更した様です。



こちらの大聖堂は、奥行きの長さが約170mと、ヨーロッパでも最長の身廊をもつ大聖堂なんです。
こう見ると、ほんとに、長いですよね。



中に入ると、こんな感じ。



こちらは、入口入ったところにあるステンドグラスです。
あ~、今気づきました
先日、ソールズベリー大聖堂のステンドグラスが壊れた破片を集めて修復したステンドグラスと紹介したんですが、ごめんなさい。
ソールズベリー大聖堂のではなく、こちらのステンドグラスでした。
(先日記事は、修正しておきした。)
2日続けて、大聖堂見学してたので、どっちの大聖堂だったか、ちょっと記憶が不確かになってました
でも、この写真見た瞬間、
こっちのステンドグラスじゃな~い!と。
1660年の大内乱(English Civil War)の時にこちらのステンドグラスが壊されて、その落ちた小さな破片を拾い集めて、作られたステンドグラスがこちらの窓です。

確かにこのウィンドウは、ごちゃごちゃした感じで、破片を繋ぎ合わせたのがわかります。
でも、こんな大きな窓を細かい破片を拾い集めて、よく繋ぎ合わせたな~と。
かなりの時間を費やして修復したんでしょうね。

  


こちらは、別な窓ですが、聖人なのかな?1人ずつ描かれています。



映画にもなった『プライドと偏見』や『エマ』の作者として知られる作家ジェーン・オースティンがこちらに眠っています。

  


こちらの真鍮の記念碑は、ジェーンオースティンの記念碑で、その上にある窓も彼女の記念窓だそうです。



こちらの洗礼盤は、12世紀トゥールネーの大理石でできており、聖ニコラスの生涯が描写されているそうです。



Epiphany Chapel
こちらのチャペル、入口の囲いの彫刻が素敵でした。

  


HolySepulchre Chapel
こちらは、イエスキリストの十字架からの降下と埋葬を表した12世紀の壁画で、天井画は、13世紀初期に描かれた物で、イエス・キリストが栄光の座に付いている絵だそうです。





こちらは、地下祭室で、この大聖堂の中で一番古い部分でもあります。
この地下祭室には、Antony Gormleyによる銅像'Sound Ⅱ'が飾られていました。

  


階段を登ったところに、こんなDo Not Move!(動くな!)のサインが・・・
それを見つけた瞬間、ダルマさんが転んだのように止まったボン
(お約束ですね~
このサイン、可笑しいですよね?
ボンは、たぶん、このポールを動かすなって言いたかったんじゃないかって。でも、これじゃあ、確かに動くな!です
ここ、英語ネイティブの国なのに、こんな英語のサインじゃだめですよね~。



こちらの祭壇は、とってもゴージャスです。
15世紀の仕切りと彫像は、19世紀の物の様です。



こちらのクワイヤーは、中世時代のイギリスで現存する修復されていない一番古いクワイヤーだそうです。

  


木彫りの彫刻がとっても素敵でした。動物や葉飾りのデザインが特徴だそうです。

  


左は、蛇かな?
そして、右は・・・
ボンはこんなところにポール・マッカートニーがいるよ!なんて言ってました
でも、ビートルズ時代のポールに見えるかも。



こちらは、12世紀のお墓だそうです。





本当にどこも彫刻が細かくて素敵でした。



こちら、13世紀の中世時代のタイルです。
現存する中で、イギリスで、一番大きく、古い物らしいです。



こちら、今回は残念ながら見ることができなかったんですが、司教、女王、初期の国王達の遺骨が入った6つの柩が保管されています。



こちらのタイルも古そうですよね。
時々、模様が入ってたりします。

  

Bishop Langtons Chapel
このラングトン司祭は、ウィンチェスターの司教であり、国王エドワード4世やリチャード3世の特別司祭でもあった人の様です。


Cardinal Beauforts Chantry Chapel
Henry Cardinal Beaufortは、1404年~1447年ウィンチェスター司祭を務め、ランカスター公の息子であり、ヘンリー4世の弟でもあった人の様です。



こんなカラフルな色使いの天井になってるところもありました。



20世紀後半の肖像画とHoly Hole
ウィンチェスター司教でもあったSaint Swithunの肖像画も含まれており、巡礼者が以前、この穴をはいつくばって入り、彼の遺骨の近くまで行ったりしていたそうです。


このSaint Swithunって、ちょうど少し前に聞いた事がある人だったんです。
その時は、誰だか全然知らなかったけど、ここに彼の記念の霊廟がありました。
7月15日が、Saint Swithun's Dayで、ちょうどその日はお天気が良かったんですが、ステップマザーがうちに来て、今日はSt. Swithun's Dayだから、今日は雨が降らなかったから、この後、40日間は、雨が降らないわよって言ってたんです。
その後、ママも同じ事を言ってました。
それで、調べてみると、下記の詩がエリザベス朝時代からよく知られているらしいのです。

'St. Swithin's day if thou dost rain 
For forty days it will remain 
St. Swithin's day if thou be fair 
For forty days 'twill rain nae mair.'

dost = does
thou = you
nae mair = no more.

引用:http://resources.woodlands-junior.kent.sch.uk/customs/stswithun.html

でも、今年は、本当に全然お天気に恵まれず、7月15日以降、結局何度も雨は降ってるイギリスです。まぁ、40日間雨続きじゃなくて、良かったけど。



ウィリアム・ウォーカーの記念像。
彼は、ダイバーで、この大聖堂の古い基礎を新しく差し替えるために1906年~1911年の5年半の間、潜り続け、この大聖堂を2本の手で救ったと言われている人です。
(詳細は、こちらから)



  


こんな素敵な囲いのあるところにもどなたかのお墓がありました。





ロイヤルライフル銃隊と書かれた王冠マークが付いており、ここに収められた本には、隊員に関する事が記載されてたと思います。
素敵な箱に収められていました。

前日のソールズベリー大聖堂も見ごたえのある大きな大聖堂だったけど、こちらの大聖堂も大きく、木彫りや壁の彫刻等がとっても豪華で、見ごたえありました。



じっくり見学して、外にでたら、小雨が降り始めてました
朝は、いいお天気だったのに・・・。