神秘の遺跡 ストーンヘンジ | Lancashire スローライフ

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ロンドン近郊のブラックネルに滞在中、みんなは、毎日ゴルフを楽しんでいたので、私達は別行動で、世界遺産にもなってるストーンヘンジへ行ってきました。
ブラックネルから約100kmほど西に行ったところにあり、うちからは遠いので、なかなか行く機会がなく、実はボンも今まで訪れた事がなかったのだとか。

事前にネットでチケットを購入しておくと、当日券より割引になってチケットを買う事ができます。
プリントアウトした紙を持って、当日、窓口でチケットに交換してもらいます。
到着したら、さすがに有名な遺跡だけあって、当日券を購入する窓口は、すごい行列になっていましたが、私達は別窓口で交換できたので、事前購入しておいて、良かったです。

ビジターセンターから、実際の遺跡までは少し離れていて、チケットを見せると無料シャトルバスで遺跡近くまで連れていってもらえます。
(2006年頃に遺跡保護の為、ビジターセンターを遺跡から少し離れたところに作り、エキシビジョンもあり、ストーンヘンジの歴史等を紹介しています)
バス乗り場もかなりの行列でしたが、少し待っただけで、乗れました。
遺跡まで徒歩でも行けるようで、歩いてる人も沢山いたけど、結構な距離がありました。



遠目で見てはいましたが、実際目の前で見るととっても大きいです。



後ろに写ってる人を見れば、この遺跡がどれだけ大きいかわかりますよね。



1984年だったかな?それまでは、近くまで行って、石を触ったりできたようですが、今は特別なイベント以外は、周りにロープを張って、整備された遺跡の周りを歩きながら、ぐるっと回って見るようになってます。



見る角度によって、又、違う形で見えるんですよね。



実は、遺跡の周り、こんなに沢山の観光客がいたんです。
でも、ロープを張って、近くまで行けなくなってるおかげで、遺跡の写真を撮っても意外と人が写りこまずに写真が撮れるんです。
石の近くまで行けないのは、残念ではあるけど、遺跡の保護と写真を綺麗に撮る為には、これはいい事だな~なんて思ってます。



実は、このストーンヘンジ、まだまだ解明されていない未知の部分が沢山あるすごい遺跡なんですが、夏至と冬至にちょうど中央の柱の間に陽が沈むそうで、これは計算されて作られた物の様なんです。
ヒールストーンと呼ばれる石がこの円形になった遺跡の更に離れたところに立ってるんですが、それがどうやら建築した時の目印の石になってた様です。
5000年位前に建てられたこの石の神殿が、そんな事まで計算されて建てられてたなんて、ビックリです。
真ん中辺にある高く立ってる石の上に突起があるのが見えますか?
実は、この大きな石は、加工されていて、上に凸を付け、横に倒して上に載せてる大きな石には、凹の溝が付いてるんです。
つまり、上に載せた大きな石がずれないように石に突起を付けて、加工までしてるんです。
表面も削って、加工していますが、この凸凹もすごい技術ですよね。




ストーンヘンジがあるところは、周りに何もなく、こんな景色が拡がっていました。



最初、周り始めたところは、遺跡が結構近くで見れたので、すごい混雑してましたが、この辺になると実は、こんなに離れてます。




遺跡を贅沢に楽しんでいる鳥達を発見しましたよ



手前に見える低い石も目印になってる石の様です。



ここから見る遺跡が上に載った石もしっかり残っていて、一番綺麗に遺跡の全体が眺められる場所かな?と思います。

この少し後ろにヒールストーンと呼ばれる石が立ってました。



以前は、このヒールストーンのすぐ後ろに道路があったようですが、今は、遺跡保護の為、道路を閉鎖して、車が近くを通れないようにしたようです。



このストーンヘンジは、紀元前3000年(約5000年前)神殿として築造されたもので、儀式、埋葬の祭典の行われた場所で、初めはシンプルな円形の堀(溝)と土塁で築かれ、その内側には木柱か石柱が環状に建てられていたようです。
紀元前2500年頃には、これより更に大きな石材が到着し始めます。
巨大なサーセン石は、ウィルトシャー北部から、これより小型のブルーストーンは、250kmほど離れたウェールズ西部から運ばれてきてるんです。
このブルーストーン小型とは言っても重さが3トンほどあるものもあったんです。
4500年も昔に、どうやってこの巨大な石は運びこまれたのでしょう?
サーセン石は、ブルーストーンより大きい物の、ストーンヘンジに近いところにあります。
いくつかの実験により、この位の大きさの石だと簡単な作りの木製のソリに載せて引っ張れば約200人で運搬でき、マールバラ丘陵(サーセン石)から一つの石を運ぶのにおよそ12日かかる計算になるそうです。
ブルーストーンはサーセン石より小さいとは言え、移動距離が非常に長く、その運搬経路については今でも議論が続けられています。



そして、他にもこの辺り一体には、ストーンヘンジが造られるもっと以前からちょっと丘の様に盛り上がってる埋葬塚(円墳)が沢山あり、これらの遺跡は、全て、埋葬と儀式に関連した物だと明らかになっています。



奥の方左側と右側に埋葬塚が見えますよね。


こちらにも3個ほど・・・。
こんな感じで、周りに沢山埋葬塚があるんです。

航空写真からは、小規模な農場、境界となる堀、田畑やあぜ道などの痕跡が明らかになっていて、ロングバロー(長墳)や少し離れたところにウッドヘンジなども見つかってるそうです。

ゆっくりぐるっと一回りして、シャトルバスで、ビジターセンターまで戻りました。




ビジターセンターのすぐ横に当時の家が再現された物が建ってました。



  


こんな茅葺き屋根の家、ちょっと白川郷の家を思い出しちゃいました。



こちらの家の屋根、なんか段々になってます。

  


中も一部開放してて、覗く事ができました。
左は、ベッドと囲炉裏って言うのかな?ここで火を焚いて、料理とかしてたんでしょうね。
右は、色んな道具を見せてくれてて、石でできた斧とか木でできた矢とか色々ありました。


入口の横のところには、石に木の杭みたいのが打ち込まれてました。



サーセン石の見本になってる石で、この大きさで、100人で動かせるサイズだそうで、試しに思いっきり綱を引いてみましたが、私の力では、残り99人の力が必要と。
男性だと思いっきり引いて、残り85人とか90人になってる人もいました。

この後、エキシビジョンを覗いて、ストーンヘンジの歴史等を少し知りました。
このストーンヘンジ、見れば見るほど、本当に不思議な遺跡で、5000年も前にどうやってこんな大きな石をわざわざ遠く離れたウェールズから運んできたのか?なんで、ウェールズに建てなかったのか?何故、2種類の違う場所から運び込む石を使ったのか?当時の技術で、どうやってこんな大きな石を加工したのか?更には、夏至・冬至の太陽の沈む場所までどうやって計算したのか?
昔のピラミッドを建てた技術もすごいな~とは思ってたけど、改めて、ストーンヘンジを見て、こんな大きな石を運び、組み立てた技術、特にこんな大きな石の上に横に倒した石を載せたのもすごいな~と本当に見ごたえのある遺跡でした。

ストーンヘンジはただ石が並んでて、つまんないなんて聞いた事があったけど、これは実際に見る価値ありです。
又、来る機会があったら今度は、ストーンヘンジ周辺にある他の遺跡(ウッドヘンジ等)も見てみたいな~と思いました。



ストーンヘンジに来る道のり、道路沿いで新鮮なストロベリー、ラズベリー、さくらんぼ50pと言うサインを見つけ、50p安いね、買ってみる?と車を止めたら、実は50pじゃなくて、50p~。
しかも50pは苺たった3個で、小さいパック£1.50、大きいパック£3.00って、なんかすごい騙された気分になりました。
苺とラズベリーは、家でも採れたから、気になったのはさくらんぼ。
でも、さくらんぼは、小さいの£3.00、大きいの£5.00と言われ、ちょっと高いな~と迷って小さいのにしようかな?と思ったら、すごい甘いよ、今朝採りたてって。
大きいのは、小さいのの3倍入ってるからお得だよって言われ、結局大きい方を買ってしまいました。
スーパーだったら、絶対こんな高いフルーツ買わないのに、こういうとこだとつい財布の紐が緩んでしまいます
でも、これ買って大正解でした。
本当に粒も大きくて、すごい甘くて、ジューシーでこんな美味しいさくらんぼ初めて食べたかも
ボンもあまりの美味しさにビックリしてました。
ほとんど移動中に食べちゃったけど、ちょっと残った分は、持ち帰ってみんなにお裾分けしたけど、甘くてビックリしてました。