柴咲コウが、全編フランス語で出演している。「蛇の道」 | 映画と音楽のある生活

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 黒沢清監督のセルフリメイクとのこと。前作は「Vシネマ」の企画で哀川翔と香川照之が主演していたそうで、こちらも見てみたいと思った。

 娘を惨殺されたアルベート・アシュレ(ダミアン・ボナール)は、日本人の心療内科医、小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人と思われる男を拉致して鎖でつなぎ拷問する。やがて、とある財団が、子供の人身売買を行ったいたことが分かり、二人は財団の本拠に乗り込むのだが、、、、。

 ネタバレとオチは、作品を見ていたら途中で分かるので、その点は上手に伏線を張っているのだと思う。

 ただ、なんだろう?結構、ツッコミどころが沢山あるのですね。財団の悪の本拠が、どこかの自動車整備工場でロケしたのだろうけど、雑過ぎるし武装した護衛が弱すぎる。

 犯人と思われる人物を寝袋に閉じ込めて拉致するのだけれど、

3人続くと飽きてくるし、なんだか行き当たりばったりの行動に見えて来る。

 西島秀俊は、友情出演なのだろうか?彼のエピソードは、柴咲コウの苦悩を間接的に表現したものだと無理やり納得した。

 冒頭から、拉致した男を鎖でつなぎ、ホースで水をかけたり、食事を床にぶちまけて、拾って食わせたり、盛り上がって見ていたが、途中からダレてしまった。個人的には残念な1作!