インディーズ作品のテイスト。古川琴音 「みなに幸あれ」 | 映画と音楽のある生活

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      劇場で予告編を見た時に、なんだかヤバそうな作品だと思った。今年1月公開作品だけど、アマゾンプライムでもう配信開始されたことを知って視聴した。

 正直感想は、「なんじゃこりゃ!」です。怖くはありません。

ただ「きしょい」です。ストーリーも良く分からないし、演劇で「不条理劇」というのがありますが、あれに近いのでしょうか。

 そもそも、当作の成り立ちはカドカワの「日本ホラー大賞」という短編のコンテストがあり、優勝者には、その短編を長編にリメイクできるという副賞があるそうで、当作はその副賞という訳です。

 当作の下津監督は、YouTubeのインタビューで、やりたいことを自由にやったので、当作の世界感を、分かる人にだけ分かってもらえば良いと答えています。

 ホラー映画なのに、トラックで跳ね飛ばされた人がアニメの様に遠くまで飛んで行くシーンがあります。これなんか、大笑いしたら良いのでしょうね。

 当作で特筆すべきは、主演の古川琴音の演技でしょう。撮影は8日で終わらせたそうだから、それは彼女の演技力に寄るところが大きいと思う。目力の強い彼女は、とてもホラー向きだと思いました。ロングヘアのルックスは一時期の栗山千明を彷彿とさせます。

 私は彼女のファンなので、最後まで当作を見たけれど、そうでなければ途中でギブアップしたと思う。