時間待ちに地元の映画館で視聴した。杉咲花と岸井ゆきのとの区別が未だにつかない。二人とも「99.9 刑事専門弁護士 movie」に出演していた。TVドラマではコメディタッチの役が多いが、映画では二人とも根暗な役を演じる様だ。
当作は、舞台劇の映像化らしい。主人公の市子(杉咲花)は、同棲中の恋人から結婚して欲しいと告白された翌日に失踪する。
行方不明の届出を出した刑事から「市子」という女性は存在しないと告げられる。恋人の彼は市子を探し続けるが、やがて彼女の暗い過去が明らかになる。
小学校時代の「市子」は子役が演じているが、セーラー服姿の高校生からは、杉咲花が演じている。童顔のせいか、あまり違和感がなかった。
ネタバレになるので、あまり書かない様にするが、市子が存在しない理由は、夫のDV等で母親が出生届を出さなかった為、戸籍が無いのが原因らしい。劇中にも出てくる様な支援団体もあるが、役所が改めて届出を受理するのを渋る為、本人達は生きていくのに大変な苦労がある様だ。就職、結婚も困難で、病気をしても健康保険証も無い状態とのこと。
ただ、境遇には同情できるけど、やっていることは犯罪(しかも殺人!)なので最後まで「市子」には感情移入が出来なかった。日本は少子化で悩んでいるのだから、この様な子供達には救済の手を差し伸べて欲しいと思った。