なんだか、このテのお話には弱い。「漁港の肉子ちゃん」 | 映画と音楽のある生活

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 何気にアマゾンプライムで視聴した。絵柄も、ジブリの流れをくむのだろうか綺麗だ。

 明石家さんまの初プロデュース作品だそうだ。主人公の肉子ちゃんの声を元夫人の大竹しのぶが担当している。

 天真爛漫で男にダラしない「肉子ちゃん」が、男に裏切られ捨てられる都度、田舎に流れて住まいを変えて行く。連れ子の美少女キクりんは、冷静に肉子ちゃんを観察しながら同行する。やがて、最後に流れ着いた漁港での二人の生活を描いたもの。なんでも、漁港に停泊した、おそらく動かないであろうグラスボートを住まいにしている。 

 この、肉子ちゃんのキャラが最初はダラしないだけかと思っていたが、やがて憎めない人物だと分かってくる。作者の言葉を借りると、本当の天使というのは、潔癖な処女ではなく、騙されても、騙されても、他人を疑うことをしない人物のことを言うのだろう。

 ラストになり、肉子ちゃんとキクりんは、実は実際の親子ではないことが分かる。そこら当たりの泣かせるエピソードなんだけど、このテのお話にはトシのせいか、何故か弱くなってしまった。