エスパーお手伝いさん 木南晴夏 「家族八景」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 秋の新TVドラマ「セクシー田中さん」で久しぶりに木南晴夏を見た。何となく独特の雰囲気を持つ女優さんだ。いつから彼女の事が気になったかというと、深夜ドラマの「家族八景」で主役のエスパーのお手伝いさんである「七瀬」の演技を見てからだ。

 「家族八景」は、SF作家の筒井康隆の小説を原作としている。様々な問題作を世に出した筒井だったが、繰り返し映像化されるのは、「七瀬シリーズ」か、ジュブナイル小説の「時をかける少女」であることを本人はどう思っていたのだろう?

 「家族八景」も、描写として面白いのは、エスパー七瀬が相手の心の声を読んだ際に( )や{ }を多用して、それを表現していることだ。文法とかは無視していたかもしれないが、エスパーが心を読む時は、この様に感じるものかと妙に納得できた。このドラマは、心の声を読んだ時に相手の姿まで変化させている。例えばツノを生やして鬼の姿にしていたりだ。面白い演出だと感心して調べると監督は堤幸彦だった。シュールな演出は、「トリック」にも通じるものがあると思う。

 後、このドラマではサービスシーン(?)なのか、彼女の入浴シーンが、まるで「ドラえもん」のしずかちゃんの様に何度も挿入されていた。