原作者に監督をやらせれば? ニノ&波留 「アナログ」 | 映画と音楽のある生活

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主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 ベタな恋愛映画だった。波留は好きな女優さんなので、なんとか視聴した。予告編に「好きになった女性は携帯を持たない人でした。」というキャッチコピーがあったが、このアイディアのみでストーリーは成り立っていると思う。

 建築家のニノは、自分がデザインした喫茶店で気になる女性(波留)に出会う。彼女の「毎週木曜日にこの店に来る。」という言葉を信じてデートを続ける。ニノが「来週は貴女に大切なお話(結婚を申し込む)がある。」と約束するが、翌週から彼女は音信不通になってしまう、、、、。

 音信不通になった真相が分かってからは、ラストをどうするかでお話がダレてしまった様に思う。ニノの愛の力で波留の意識が戻るというラストだったら、あまりにベタ過ぎるので、ちゃぶ台をひっくり返して席を立とうと思ったけれど、それ以上のコメントは差し控えさせていただきます。

 後、何だろう?ストーリーに関係無くシーンがブツブツと切れることがあった。まさか、演出ではないだろうに?

 恋愛モノの小道具も時代によって変わって来ると思う。昔は駅の伝言板だったり、「ポケベルが鳴らなくて」という歌もあった。スマホでいつでも連絡が取れる時代に、愛し合う二人がすれ違う設定のドラマは難しいと思った。

 最後に一句。

「携帯は欲しくはないの 貴方待つ こんな時間が好きだから」