インチキ霊媒師は城塚翡翠だけではなかった?「名探偵ポワロ ベネチアの亡霊」 | 映画と音楽のある生活

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 ケネス・ブラナーの「名探偵ポワロシリーズ」の3作目です。1作目の「オリエント急行」、2作目の「ナイル殺人事件」を経て、打ち切りかと思えば3作目は「ハロウィーン・パーティ」が原作だそうです。失礼だけれど、前の2作に比べて知名度の無い作品です。

 ケネス・ブラナーと言う俳優さん(兼・監督さん?)は、当シリーズ以外に意識して作品を見たことが無い。北アイルランド出身で、役者としてはシェークスピア劇が主なキャリアだそうです。でも、2008年にマーベルスタジオから依頼され「マイティ・ソー」の監督も引き受けたそうな。シェークスピアとマーベルコミックでは、全然作風が違うと思うけど、どうなんでしょう?

 世界で2番目に有名な探偵のポワロを演じる訳だから、最初に王道の「オリエント急行」を制作し、今回、満を持してマイナーな原作で「ブラナー=ポワロ」を如何に演じるかが見どころの一つと思った。

 当作は、私も原作は読んだことが無く素直に視聴することが出来た。犯人は消去法で途中から雰囲気でわかったが、最初に殺さる被害者が意外だった。

 舞台であるベネチアの風景は大画面で見ると綺麗だったが、残念なことに当作は閉鎖された館だけで事件が起き、前2作の様な観光名所的なシーンは期待できない。

 ミッシェル・ヨーの霊媒師がキャラクターとしては、面白かった。

 ラストで、また探偵に復帰したポワロだったが、シリーズの次回作は制作されるのだろうか?