以前、「燃えよ剣」の時にも書いたけど、もう時代劇は「倒産」したり「利息」を取ったり、現代的なネタを置き換えた変化球の様な作品しかヒットしないのかもしれない。
当作も司馬遼太郎の原作で、時期は忘れたが原作を読んだこともある。NHKの大河ドラマの「花神」でもエピソードとして取り上げられた筈だ。司馬遼太郎は、軍師官兵衛もそうだけど、ある作品を書く為、史実を調べて行くうちに、次の作品で取り上げる人物に行き当たる様だ。
ストーリーは、越後長岡藩の家老である河井継之助は、西洋的な合理性や先見性を持ち、新政府に対し小藩ながらスイスの様な中立国を目指して会津藩との調停を申し出る。ところが絶対的な降伏を要求する新政府軍は長岡藩に攻め寄せる。不戦を模索し続けた継之助だったが、藩主に殉じて戦いを決意する。最後のサムライとして、、、。
主人公の河井継之助役の役所広司が、軽妙な口調で名セリフを出しているのが見どころだと思う。冒頭に、杏の元旦那が徳川慶喜役として大政奉還の長セリフをこなしているが、彼の出番は、その部分だけだった様だ。
後、継之助の侍従を永山絢斗が演じている。執行猶予のついた判決が出されたとニュースで見たばかりだが、このタイミングでアマプラの無料配信が開始されたことは関係があるのだろうか?
「緊急取調室」の様に公開されることなく、お蔵入りしなくて良かったと思う。
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