「ホイットニーヒューストン I wanna dance with somebody」 | 映画と音楽のある生活

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主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 ホイットニーヒューストンは、好きな歌手でファーストアルバムから購入していた。

 その彼女の伝記映画を「ボヘミアンラプソディー」の脚本家で制作したというので期待して視聴した。正直な感想を言うと、中途半端な作品で終わったとしか言いようがない。

 「ボヘミアンラプソディー」はラストのライブへの高揚感があったが、当作はファンなら知っているホイットニーのエピソードを並べた様にしか見えない。同じく、途中で泣くほど感激した「マイケルジャクソン」の「This is it 」は大量の本人の未発表ライブ映像を見せることで徐々に感情が高ぶってくる。ところが、当作を見ても「そのエピソードは知っているよね。」という感想しか出てこない。

 主演のホイットニーヒューストンを演じたナオミ・アッキーは、悪い女優さんではないし、歌も上手なんだろうと思う。ところが、大量に出ている歌唱シーンが結局ホイットニーの実際の声の吹き替えで、彼女は口パクをしているだけらしい。ナオミ・アッキーが少しのパートでは本人も歌っているらしいが、どの部分か分からなかった。

 在りし日のスーパースターを偲ぶのであれば、This is it の様にドキュメンタリー映画にするべきだし、ドラマとして盛り上げるなら、ボヘミアンラプソディーの様に迫力のライブ映像を挿入する様な演出をするべきだ。

 本人の歌唱を女優の口パクで流しながら、誰もが知っている彼女のエピソードをつないだ、ボヘミアンラプソディーがヒットしたので二匹目のドジョウを狙ったのだろうか?

 最後に、ホイットニーヒューストンは、偉大なスーパースターだったが、やっぱり取り巻きが悪過ぎた様だ。48歳の若さで亡くなったのが本当に残念でならない。