重松清の小説の映画化で、この人の小説は「定年ゴジラ」しか読んだことがなかった。「定年ゴジラ」も確かドラマ化されたのを見て原作を読んだと思う。
今回、映画を視聴後に調べてみたら、「とんび」は過去テレビで2回ドラマ化された様だ。内野聖陽で「日曜劇場」枠でも放映したとのことだから、その頃は日曜劇場を見る習慣が無かったのだと思う。
阿部寛は、それこそ今も「日曜劇場」に出演しているが、はみだし刑事の役が多く、どっちかというとインテリ系の役が多いのかと思ったら、こんな肉体労働者系の頑固おやじも出来るのだとびっくりした。
ストーリーは、子供をかばってパレットの下敷きになって妻が死んでしまった主人公のヤス(阿部寛)は、男手一つで長男の旭を育てようと決心する。頑固者のヤスと息子の旭は色々と衝突もするが、やがて旭は早稲田大学に入学し作家となる、、、。
旭の成長に合わせてヤスの半生を描くので映画だと寸足らずな印象は否めない。そんな中で、旭の連れて来た婚約者(杏)のエピソードが印象的だった。杏は7歳年上の連れ子持ちという設定でヤスは最初は反対する。杏も、本当に人気女優だと思う。最近でも「東京MER」と「キングダム」で連続して彼女の出演作を見た。離婚して人気が高まった様に思える。
共演者では、飲み屋の女将の薬師丸ひろ子が印象的だった。この人も「セーラー服と機関銃」から思えば、こんな役が出来る様になったのだと感無量になる。
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