悪くは言えない作品 宮本信子&芦田愛菜 「メタモルフォーゼの縁側」 | 映画と音楽のある生活

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 予告編を見た時から興味があった。マンガが原作らしいが良くできた作品だと思う。

 ストーリーは、お互いに孤独を抱えた高校生と老婆がBLマンガを通じて友達になるというもの。そこには年の差も関係ない不思議な友情(?)が芽生える。

 二人の友情と生活を淡々と描いており、それほどストーリーに起伏はない。盛り上がりを見せるのは、マンガを自分で描くようになった芦田愛菜の作品を実は二人がファンの漫画家(古川琴音)が偶然コミケで買っていたことぐらいだろうか。

 それでも、この作品がふんわかした雰囲気に包まれるのは主演女優二人の佇まいだと思う。

 宮本信子と言えば、亡くなった旦那さんの一連の作品で主演女優を務めた。その後、消えてしまうかと思えば、朝ドラの「あまちゃん」でおばあちゃん役を演じている。今回の宮本の老け方も、なんとなく親戚のばあちゃんにこんな人いると懐かしくなるような姿だ。

相手役の芦田愛菜も「マルマルもりもり」から高校生になって優等生でも無く。かといってグレでも無い、ちょっとヒネたシングルマサーの娘を上手に演じている。

 こんな作品も好きだと思った。

               アマゾンプライムで視聴