出版社に断りを入れたらしい。岡田准一 「燃えよ剣」 | 映画と音楽のある生活

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 司馬遼太郎の代表作の一つの映画化である。私も、高校生の頃に原作を読んだ。岡田准一と鈴木亮平という若手の「大河」俳優が土方歳三と近藤勇を演じている。最近、時代劇でも「高速参勤交代」等の変化球の作品がスマッシュヒットをしている中、しっかりした原作で王道の大作時代劇を制作するのは難しくなっている様に思える。

 TVでも、NHKの「大河」以外に時代劇は殆ど見なくなったし、当作も原作も含め史実で近藤や土方がどんな運命を辿ったか視聴者は知っている訳だから、それを越えて感動させるのは大変だろう。当作も、教科書等に掲載している洋風の髪型の土方が五稜郭で回想をする設定を取っている。

 サブタイトルは、原作のタイトルがブルース・リーの「燃えよドラゴン」の邦題を付ける際に参考にしたというエピソードの事だ。映画スタッフが本屋に行って偶然にタイトルを見つけたらしい。「燃えよドラゴン」の原題は「Enter the Dragon」だから、直訳すると「ドラゴン登場!」くらいとなる。もちろん、公開前には出版社に断って許可を得たとの事だ。

今では私も「燃えよ」と言えば「ドラゴン」になってしまった。

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