グループサウンド風の主題歌  日活 「大巨獣ガッパ」 | 映画と音楽のある生活

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大巨獣 ガッパ フルムービー

 小学生の頃、公開当時に映画館で見た。

東宝のゴジラに大映のガメラ。そんな中、特撮とは縁が無さそうな日活が製作した怪獣映画だ。きっと松竹の「ギララ」と双璧となる作品だろう。タイトルの「大巨獣」を見ただけでもゴジラ・ガメラの「大怪獣」への対抗心にあふれている。

 ガッパは、名前の響きから伝説の妖怪「カッパ」を連想させるが、写真を見ても分かる通り、頭に皿は無くどちらかというと鳥に近い。

 ストーリーは、南の島に行くと巨獣の伝説があり、卵からかえった子供を日本に連れて帰ったところ、親鳥が怒って日本にやって来て大暴れをするというもの。キングコングから続く、怪獣映画の王道のストーリーだ。

 今回見て、びっくりしたのが東宝だと水野久美の役どころの山本陽子が若いことだ。最初の船のデッキ等では水着になるサービスシーンがあっても良いと思ったが、良い子の怪獣映画では、そんなシーンはありません。今では、この設定は無理だろうけど、南海の孤島では原住民が腰ミノをつけて踊っており、何故か長老とその孫は日本語が話せる。(戦争中に日本兵が駐留したそうだ。)島の子供が、メイクで日焼けしている様に見せているが、みんな綺麗で栄養が行きわたり清潔すぎる等。チープな特撮シーンと相まってツッコミどころ満載だ。

 なかでも、印象に残ったのが、GS調の主題歌だ。50年経った今でも、サビの部分は歌うことができる。

ラストの「ガッパぁぁぁあ!ガッパぁぁぁあ!ガッパぁあ!」の絶叫は今も忘れることが出来ない。

          アマゾンプライムで視聴