タンタンの冒険は、ベルギー生まれで世界中に翻訳されている人気シリーズだ。以前住んでいた地方都市の図書館に全冊あったが読むことはなかった。
そのタンタンをスピルバーグ監督がモーションピクチャーで映画化したもの。アニメというには失礼なリアルさで、表情といい動きといいリアルな俳優が演じている様だ。
ただ、今では映像効果の技術も発達しており、当時では不可能と思われたシーンを生身の俳優で表現できる様になり、この作品の意味も薄れてしまう。
サイドカーやトロッコでの追っかけ等、いかにもスピルバーグらしいアングルのアクションシーンも、既に「インディジョーンズ」で見たような気になってしまう。
ストーリーは、帆船模型のマストに隠された海賊の宝物の秘密をめぐる争奪戦に少年記者のタンタンが巻き込まれるというもので、途中まではワクワクさせるが、肝心の宝物の謎の正体でフェードアウトしてしまう。原作もこのオチなのだろうか?謎が深まるどころか、少々拍子抜けのラストとなる。
同じ、子供向け作品の映画化でも「ハリーポッター」を知ってしまった私には、ちょっと子供向け過ぎたのかもしれない。
NHKBSで視聴