殺人鬼から逃げる夜 「ちょっとやり過ぎな韓流サスペンス」 | 映画と音楽のある生活

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 知人が面白かったというので見に行った。韓国映画を劇場で見るなんて、何年振りだろう。

 ストーリーは、連続猟奇殺人鬼の犯行現場を目撃してしまった聴覚障害者の女性が、自分が狙われる様になってしまい、ひたすら逃げ回ると言うもの。

 特筆すべきは被害者が聴覚障害者であるということ。視覚障害者なら暗闇で犯人と対決すれば有利になる場合もあるが、聴覚の場合は背後から忍び寄る殺人鬼の存在も気付かず、しかも当作品の場合、障害は先天性らしく喋ることも不自由で助けを呼ぶ叫びも明確でなく観客をハラハラさせ続ける。

 予告編では、斧を持って被害者宅へ侵入した殺人鬼がカギのかかった部屋のドアを破壊する様子が出ているが、これは「シャイニング」のジャック・ニコルソンのオマージュだろうか?

 この殺人鬼は、見た目はイケメンでしかも口も達者だから警察等も簡単に煙に巻いてしまう。

 とにかく、被害者を徹底的に追い詰める殺人鬼に、途中で「もういい加減にしたら!」と思うのと、誰も最後まで助けの手を差し伸べないのにイライラしてしまう。

 ラストの被害者が全員リゾート地で集合する様子を見るとこの被害者の彼女は、とても可愛らしく背も高い女性だと思った。