ビバリーヒルズコップは、言うまでも無くエディ・マーフィーの出世作である。第一作をレンタルで見ておもしろかったので、2作目は映画館で見た。当時、スタローンの「愛人」と言われたブリジット・ニールセンが出ていた以外は、なんにも感じない作品だった。
2作目が1作目の公開から3年後であるのに比べ、3作目は7年のブランクがある。エディ・マーフィーが、もうやりたくなかったのか?ギャラが上がり過ぎて制作側が躊躇したのかは分からない。
ただ、今回BSで始めて見たが、確かにがっかりする出来だった。何よりがっかりしたのが、予告編で見せられていた、観覧車を次々に飛び移るアクションシーンだった。遠景とエディ・マーフィーのアップが出る背景の空の色が明らかに違う。要するにスタントマンを使った吹き替えなんだけど、これだけの人気シリーズで露骨に吹き替えがアリアリとバレるのはいただけなかった。
別にストーリーもリアリティを重視するシリーズではないのだけれど「ワンダーワールドというテーマパークを隠れ蓑に偽札を作っていた。」というのも陳腐な設定だ。
他の出演者としては、「燃えよドラゴン」でブルース・リーとダブル主演をしたジョン・サクソンがセコイ悪役で出ていたのが懐かしかった。
彼を他の映画で見たのは、「エルム街の悪夢」以来だった。
第一作がおもしろかったのでエディ・マーフィーの他の作品、例えば「ゴールデンチャイルド」等も見たが、いずれもおもしろいとは思えなかった。彼の笑いの質は、日本人の私には合わないのかもしれない。