優里 ドライフラワー 「令和の木綿のハンカチーフ?なのかな。」 | 映画と音楽のある生活

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主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 最近の歌では、「一番好きかな?」と思います。聞いて耳に残るのが

「声も、顔も、不器用なとこも~」のサビの部分で、自分の経験と

合わせてみても、「別れた人への未練は、そんな感じだよね。」と

共感してしまう。

 作者の「かくれんぼ」のアンサーソングらしいので「かくれんぼ」も

聞いてみたけど、「ドライフラワー」の方が良いと思う。

 しばらく聞いていると違和感を感じるのが、1番と2番では

相手の呼び方が変わっている。1番が「貴方」なのに2番は「君」と

なっている。これは、「やっぱり1番と2番は女性と男性の掛け合い

なのかな?」と思ってしまう。

 1番の「たぶん私じゃなくてもいいね。」に対して2番は「たぶん君じゃ

なくて良かった。」と返している。でも、歌詞の内容は女性の心情の様です。

 サビの部分は全部「嫌いじゃないの。」と女性言葉が使われているので女性の気持ちの変化なんだと思う。「全部、全部、嫌いじゃないの。」が「多分、今も嫌いじゃないの。」と時間の経過なのか微妙に変化している。

 おそらく1番と2番の違いは、時間の経過だと思う。別れてから、時間が経過したので相手の呼び方が「貴方」から「君」に変化したのだと思う。ですから「令和版木綿のハンカチーフ」ではないですね。

 続くBメロの部分も「ずっと貴方の名前を呼ぶ。」と女性側の未練を

歌っている。時間が経過しても女性には未練があって苦しいのでしょう。そしてラストのサビは、未練を断ち切る為に「全部、全部、大嫌いだよ!」と結んでいる。

 悲しい別れの記憶は、

「きっと、きっと、きっと、ドライフラワーみたいに色褪せる」ものなのか、

「ずっと、ずっと、ずっと、抱える。」ものなのか?

「たぶん、たぶん、その両方」なんだと思う。

 

 名曲なので、R!Nちゃんや森恵さん等、沢山のカヴァーシンガーが

歌っています。女性が歌う方が似合う様に思います。