翔んだカップル「薬師丸ひろ子の第二作目」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 「野生の証明」出演後、角川書店は、さぞ大掛かりで薬師丸ひろ子の売り込みをしたのかと思ったが、そうでもなかった様だ。

 この作品もキティフィルムという別なプロダクションの制作となっている。当作の相米慎二監督は、これがデビュー作で、その後「セーラー服と機関銃」も制作している。相手役は、鶴見辰吾だ。鶴見辰吾は、今では渋いバイプレーヤーだが、当時は「金八先生」で杉田かおるの相手役をしたばかりのアイドル俳優だった。その後、出演した「笑っていいとも」でタモリに演技上でキスをした若手女優を聞かれ、薬師丸ひろ子をはじめ若手女優らの名前を列挙し、タモリから「その唇をよこせ。」とツッコまれていた。

 「翔んだカップル」は当時人気だった柳沢きみおのマンガで私も途中までは単行本を持っていた。柳沢ききおのマンガは他の作品も読んだが、いずれも最初はおもしろいが途中でダレてくる。想像するに、人気が出ると連載を引き延ばし、飽きられると尻切れトンボで終わるというパターンではないかと思う。

 映画版も原作同様、手違いで同居することになった高校生カップルのすれ違いを描いている。

 デートでウォークマンを腰に付けていたり、旧式の公衆電話が出てきたり、インベーダーゲーム等々。当時、私も高校生だったので背景の風俗が懐かしかった。

                        NHKBSで再視聴