ダークマン「奇才サム・ライミが作ったダークヒーロー」 | 映画と音楽のある生活

映画と音楽のある生活

主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 サムライミ監督は好きで作品はほとんど見ていますが、中でも一番好きな作品です。

 公開当時、ビートたけしは週刊誌の書評で「こんな作品に大金を投ずることが出来るのがハリウッドの強み。」と評している。

 ストーリーは、トラブルに巻き込まれた主人公の科学者がギャングに拷問を受けた上に研究室をガスで爆破されてしまう。全身にヤケドを負ったが生き残った主人公は、苦痛を取り除く治療の結果、痛覚を失い興奮すると怪力を発揮するモンスター=ダークマンになってしまう。

 病院からも脱走した主人公は、秘密の研究所で自身の研究である「人工皮膚」を完成させ、自分や他人に変装してギャング一味に復讐を開始する。

 圧巻なのは、ヘリコプターでロープにぶら下がるダークマンを振り払おうとビルの谷間を蛇行するシーンである。どうやって撮ったのだろう?当たり前だけど、きっとヘリコプターに人間をぶら下げて撮ったのだろうけど、凄いシーンだと思った。

 ラストの黒幕との高層ビル建設現場での対決も良くできている。黒幕は社長だけど、とび職の経験があり軽やかに鉄骨の上を素早く移動しながら攻撃してくる。怪力だけど生身の人間であるダークマンは、これに対峙するが、、、、、。

 好評だったので、2と3まで制作された。2までしか見ていないが本作には及ばない。

 その後、サムライミは「スパイダーマン」を撮るので「ダークマン」のダークな味付けを期待したが、普通のヒーロー物に終わっていた。

                米国へのフライト中に視聴