言うまでもないフランシス・フォード・コッポラ監督の大ヒット作です。ジョーズに破られるまで、全米NO1の興行収益を打ち立てていたそうです。
この映画を見たのは、中学1年の時だった。一番の記憶に残っているのが見るまでに1時間以上劇場の外で並んで待ったことだ。
私が住んでいた地方都市の劇場では、座先指定が無く、全部自由席で途中でも出入りも自由だった。劇場に入ってからも全編2時間の作品を立ったまま見た。
当時の見た感想は、「冒頭のガーデンウェディングのシーンは興味を持ったものの、後半は、もの悲しいテーマにのって登場人物が次々と惨たらしく殺される映画。」というもので、好きにはなれない作品だった。
この話をすると友人たちは「Ⅱ」の方がおもしろいから絶対に見る様にとすすめるが、未だに見ていない。
ところが、一緒に見に行った父親は、とても気に入ったらしく「傑作!」と絶賛した上に、映画とは関係ないアンディ・ウイリアムスの「愛のテーマ」の歌唱のSP盤を購入し毎日家のステレオで聴いていた。
もう父親と映画を見に行くのは止めようと思ったが、毎日聴かされたおかげで、この曲をカタカナで歌うことが出来る様になった。
当時、意味を理解していたのは冒頭の「スピーク・ソフトリー・ラブ」までである。「ワインカラー・デイズ」なんて英語を習ってからもニュアンスが分からなかった。
当時テレビでは、「また逢う日まで」の尾崎紀世彦が、この「愛のテーマ」の日本語版カバーを歌っていた。