シャル・ウィ・ダンス「中年サラリーマンのメルヘン」 | 映画と音楽のある生活

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 周防監督の代表作です。広く世界に公開され、アニメ以外で米国での日本映画の興行記録を更新したとのこと。

 ネタ不足のハリウッドでリチャード・ギア主演でリメイクされたが、これも楽しめる作品だった。

 タイトルは、ミュージカル「王様と私」の曲からとっており、ラストにもこのセリフが使われている。

 ストーリーは、平凡な経理課長(役所広司)が通勤電車の車窓から物憂げな若い女性(草刈民代)がダンス教室の窓辺で佇んでいるのを毎日見る。気になった主人公は思い切って、そのダンス教室に入会するが、担当はベテランの女性教師だった。偶然、その教室に通っていた同僚(竹中直人)や有閑マダム然とした女性(渡辺えり子)達とレッスンを続けて行くうちに純粋にダンスにのめり込んでいく。

 しかし、奥さん(原日出子)は主人公の帰宅が毎晩遅いのを疑い、探偵(柄本明)に浮気調査を依頼する、、、、。

 役所広司を含め、脇に竹中直人と渡辺えり子というクセ者を配しそれぞれ味を出している。竹中と渡辺のダンスは基本は滅茶苦茶だが表現力が凄く、さすが役者だと思った。

 ヒロインは、この作品の後、周防夫人となるバレリーナの草刈民代が<演じている。

 Shall we dance?とにかく小粋な作品である。