シャイニング 「キューブリック監督とジャック・ニコルソンの怪演」 | 映画と音楽のある生活

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 ご存知キング・オフ・ホラーのスティーブン・キングの原作です。巨匠キューブリック監督作品なのですが、原作を大きくアレンジしたことで原作者とはトラブルとなったらしい。

 ストーリーは作家志望でアル中を患っているニコルソンの一家が、冬シーズンに雪で閉ざされるホテルの管理業務を請け負う。一家以外に誰もいない筈のホテルには何かが存在し、それが父親のニコルソンの精神を操り妻と子供を殺そうとするというものです。

 シャイニングとは劇中では、「ひらめき」と訳されているが、要するにテレパシーの様な物らしい。ニコルソンの幼い子供はテレパスであり、最初にホテルを案内する黒人料理長とテレパシーで会話をする。

 だんだん、精神を病んでいくニコルソンの演技がすばらしく、

密閉されて逃げ場がない妻と子供の恐怖が増していく。 予告編で何度も出るエレベーターの双子の女の子のシーンはその後、ホラー映画で何度も使われた「ステディカメラ」を使用したとのこと。

 ロケに使われたロッジでは、実際に217号があったので、(その後、宿泊者がいなくなる懸念から)237号室へナンバーを変えたらしい。むしろ逆で、これだけメジャーになった作品なら宿泊希望者が殺到すると思う。

 ただ、私ならあそこまで露骨に幽霊を登場させない。本当に霊がいたか、単なるアル中男の見た幻なのかあやふやにしておくのも良いと思うからだ。