死亡遊戯 「ブルース・リーの遺作」 | 映画と音楽のある生活

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 中学生の時に、もっとも熱心に見たのがブルース・リーの映画だった。

1973年に自作「燃えよドラゴン」の世界的なヒットを知らずに32歳の若さで急逝したブルース・リーであったが、ながらく幻の映画として、「死亡遊戯」は語られて来た。私など、わずかばかりのスティール写真が載っている映画雑誌を立ち読みして、どんな内容なのか想像力を掻き立てられたものである。

 日本映画「Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯」を見ると、ロバート・クローズ監督版が、どれだけシーンをカットされたかわかる。そもそも3人で五重の塔を上るのに、ロバート・クローズ版はブルース・リーが一人で上る設定に変わっている。

 過去映画のシーンを挿入したり、はたまたブルース・リーの実際の葬儀のシーンを入れたり涙ぐましい努力をしているが、それだったら日本版の様に全シーンを載せて、残りはドキュメント映画にするのが正解だったと思う。