ショーシャンクの空に「スピードを見ている場合ではなかった、、。」 | 映画と音楽のある生活

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主に映画と昔聞いたレコードの感想などを書いています。

 傑作だと思った。この映画が公開された頃、私は地方都市に住んでいたので、そもそも私の住んでいた地区では公開も

されなかった。この時期、私が見た映画は、「スピード」だった。

 原作が、キング・オブ・ホラーのスティブン・キングだと知って2度びっくりした。キング原作の映画は、「キャリー」や「シャイニング」が

有名だが、この作品は別の意味でNO1になれると思う。

 無実の罪で刑務所に収監された銀行員が脱走するまでを同じく刑務所にいる「調達屋」のモーガン・フリーマンの視線を通して

描いている。刑務所内での虐待、男色、刑務官や所長の不正etc。刑務所という閉鎖された特殊な環境でどのようにして

自分の尊厳を失わずに生きていくかはシビアな世界であることが分かる。また、刑務所に慣れて長年生活すると仮出所しても

娑婆の世界に馴染めずに自殺していまう老囚人の姿も描かれている。

 主人公の無実を証明する証人の囚人も所長や刑務官の悪だくみで殺されてしまい、最終的には鮮やかに脱獄する。

仮出所したモーガン・フリーマンと再会してラストを迎えるが、全体が重苦しい雰囲気なので本当に開放された喜びを感じる。

 この様な傑作に出会えるのでレンタルDVDもやめられないと思った。

                                           NHKBSで視聴