ハリーポッターと賢者の石「なかなか原作を読むことができなかったファンダジーシリーズ」 | 映画と音楽のある生活

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 このハリーポッターの第一作が出版されたのが1997年で、映画化されたのが2001年だから月日の経つのの速さに驚かされる。

JKローリングという無名の新人作家が書いたこのファンダジーシリーズは、瞬く間に世界中の言語に訳され大ベストセラーになった。

 大人でもファンが多く、勧められて何度か図書館で借りたが読了するには苦労した。もうファンタジーを読むには歳をとっていたし、ひねくれた人間だから純粋に楽しめなかったのかもしれない。

 とても上手に映画化したと思うが、ボリュームのある原作なので、映画版はエピソードを端折った感は否めないが、ほうきに乗ってボールを奪い合う魔法界独特のゲーム等は、むしろ映画版の方が臨場感がある様に思える。

 このシリーズの魅力は、やっぱりイギリスの昔からある「物語」の伝統が息づいているからだと思う。魔法使いの話だがミステリー的な要素もあり、また全シリーズを通しての謎もあり、それら全てが読者を引き付けるのだろう。

 ヒットしたからダラダラと続けるのではなく、しっかり全7巻でエピソードを終わらせたのも良かったと思う。また、長寿シリーズとなり第一作では、まだ幼さの残っていたエマ・ワトソン達の俳優陣も一緒に成長していくのを見る楽しみもある。

 原作のイメージを忠実に映像化できる技術の発達した時代に、このシリーズを見ることができたことを素直に喜びたい。

                                          地上波にて視聴