アン・ハサウェイは名前は知っているが、どの作品に出ているかは、あまり詳しくない。唯一知っているのは「ダークナイトライジング」の
キャット・ウーマンだけである。美人というよりは、長い黒髪は可憐だけど大きなたれ目がチャームポイントの個性的な顔である。
また、失礼だけれど上背はあるがスタイルもそれ程よいとは見えなかった。この作品では、そう見せているのかもしれない。
ストーリーは、田舎からでてきた女性が我儘な鬼編集長に鍛えられ(いじめられ?)ながら、やがて仕事のおもしろさに
目覚めていくというシンプルなサクセスストーリーで、誰でも楽しめる様になっている。
この作品の魅力は、やっぱり主演女優二人の演技だろう。アン・ハサウェイの最初の確かにダサい恰好から、タイトル通り
「プラダ」を着ると、突然デキる女に変身するから不思議だ。
でも、メリル・ストリープ演じる鬼編集長も魅力ある人物だ。あれだけ我儘でアシスタントをこき使えば、単なる嫌な上司にしか
見えないが、彼女が演じると人物に深みが出てくる。
アメリカ映画は、こんなシンプルでちょっとコメディな女性映画が何本かある。「プリティ・ウーマン」や「ワーキング・ガール」等で
ある。この作品もその中の一つになるのだろう。
楽しくて、ラストにちょっと、ほっこりした気分になれる。そんな作品でした。
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