体外受精を始めるそのときから、全ての診察・治療が保険適用外になり、全額自己負担となります。
体外受精をするにあたり、まずは卵子を育て、回収することが必要になります。
排卵誘発法は色々あって、私の通うクリニックでは自由に選択することができました。
自分ではどれが良いのか全くわからなかったため、先生と相談の上「アンタゴニスト法」という、薬剤を用いての方法で進めることにしました。
覚悟していましたが、投薬しての採卵方法では「自己注射」をしなければいけません。
といっても実際は、お腹の肉をぷにっとつまんでそこに針を刺すだけです。
最初はペンタイプの注射器で行えばいいので恐怖も痛みもありませんが、
中盤からは針がしっかり長くなった注射器で自己注射を行う必要があります。
日によって上手く注射できる日とできない日があり、できないときはやはり痛みが伴います。
私は毎朝出社前に注射するようにしていたので、上手くいかない日は朝から気分が落ち込み、まだすやすやねている夫くんを恨めしく思ったりしました。
※こんな痛い思いしなくていいんだから男の人はいいよね・・・という感情です。
卵胞の状態チェックで通院&追加の薬剤をもらうたび、湯水のように数万円が飛んでいきました。
共働きでなければ、金銭的に正直続けられていなかったと思います。
※このクリニックでは、全ての通院期間中において、「明日もう一回来て」等の突然の来院指定は殆どなかったと記憶しています。
とはいえ、タイミング指導の頃に比べたら通院回数は増えますし、会社から割りと近い&遅くまで開院しているとはいえ(クリニックの最終受付は18時15分でした)会社の規定勤務時間が9~18時のため、早退をする日も増えていきました。
暫くは会社にも不妊治療のことは隠していましたが、あまりの早退の多さから会社の先輩に「どこか体に悪いところでもあるのか」と心配されてしまったため、このあたりで会社にも不妊治療のことをカミングアウトしました。
私の勤務する会社はまだまだ規模が小さいため、有る意味融通が利きやすい環境です。
有り難いことに先輩、上司、後輩にも理解していただき、早退する日は出社を1時間早めて埋め合わせする等々で対応することを了承いただき、会社を辞めずに治療と両立することができました。
他のクリニックではどうなのかわかりませんが、私は先生に「目標採卵数は8個」と言われていました。
他の方のブログ等拝見すると20個程度も採卵できている方もいらっしゃいますが、「多ければいいってものでもない」と先生から言われていましたので、そんなものか~と思っていました。