800mくらいだから、楽勝だよ!

と、自然好きの友人の言葉を信じて

初登山

40になる前のチャレンジです

さあ、新しいチャレンジ!

目標持ってやってみよう!

ゴツゴツした岩を避けながら

一歩一歩踏みしめる

わりといいペース

こんな感じなら大丈夫、かな

 

出だし好調!いいんじゃない!?

ひたすら上り

次第に傾きが大きくなっているのだろう

何となく太腿が疲れてきた

友人の踏み場に重ねるように

歩き続ける

木々の香りも森の緑も

気持ちいい

まずはできる方のマネをしてみよかな

今日は湿気があるからか

汗もウェアに沁みている

20分近く歩くと息も荒くなる

大丈夫と思って一気にガンバッタけど

まだまだ長い道のり

ちゃんと考えなきゃね

ちょっと休憩

水筒の冷たい水が体内に沁み込んでいく

このひとときがしあわせ〜😀

さぁ出発!

歩き始めは何だかしんどいけど

次第にリズムができてくる

リスタートはゆっくりでもいいね

できるだけ体力を消耗しないようにと

どこに次の一歩を置くのがいいかって

瞬間瞬間頭を使ってるのを感じる

でも疲れてくるから

そのスピードも鈍っているのだろう

うん、まあ、コレが今の自分なんだよね

でもこの一歩が次の一歩につながる

そして次に、さらに次にと

自分が決めて足を踏み出すんだ

一人とて同じ歩みはない

みんな自分で決めている

誰かのせいにはできないんだよね

隅の方で立ち止まっては

「どうぞどうぞ」と

後ろから来た方に道を譲る

自分のペースでいいんだよね

抜いていく方の中には

私よりずっとずっと高齢だろう方もいるし

そんなに体力がありそうにない方もいる

えっ、なんで???

 

趣味で続けてる?

要領を心得てる?

自分なりに納得させる

羨ましいとか悔しいとか

そんな感情も自分で受け止めよう

友人が先で待ってくれていた

 

ありがとう

 

自分のペースで歩くから

大丈夫だよ

優しさは心を元気にしてくれる

支えてくれる誰かがいるんだ

ありがとう!

ここからはやや平坦

こんなところもあるんだ!

 

ずっと登りじゃしんどい

気分よくお喋りしながら

友人と肩を並べて歩いてく

そうか、前に進まないときは

気持ちを楽にしていいんだ

突き進むばかりじゃ持たないよね

 

そしてまた休み休み登っていくと

 

目の前に現れたのは長い階段

100段以上はある!?

コレ、登るの?

もうむりムリ無理!!

こんな高い目標は絶対ムリ

もういいよ、苦しいし

じゃあ、やめる?諦める?引き返す?

どうする?

いやいや

自分のペースでいいんだ

ある登山家が言っていた

「登山は自分で行くしかないんだ。

誰も代わりに歩いてくれない。」

まさしく人生そのものだね!

そうそう

だから

休みながら登ろう

進むしかないんだから

時には高い壁もある

でもでも、きっと

必ず越えられるんだよね

やらないで終わるより

やってみた方が

多分、いい

階段が終わっても

上りは続く

前を見ないで足元に集中!

あ〜でもキツイ!

足が攣りそう

上がらない〜〜

 

ホント、しんどい

自分には合ってなかったんだ

二度とこんなことやらない!

小さい段差を探しながら進んでいこう

まあ、

焦らず慌てず諦めず、か

あ、子どもの声が聞こえてくる

4、5歳の女の子、

さらに前には小学3、4年生くらいの男の子も!

えっ、あんな小さい子が登ってる!?

しかも、親子で楽しそう

なんで??

 

それに比べて私は・・・

ショック😨

力の無さに愕然

もうイヤだなあ

いやでも、マイペースで行きましょう

うん、比較するのはやめよう

別に競っているのではないし

次にやってきたのが下り坂

下り?

ここまできて下るの?

そんなことあるのかっ!?

歩くのは楽だけど

頂上までが遠くなるじゃないか

カンベンしてくれ〜

せっかくここまで来たのに

ここまでの努力を否定された気分

でも仕方ない

自分でやるしかないんだし

いよいよ頂上まであと100m

いや〜、ここまできたよ

休憩している方もたくさんいるね

みんながんばっているんだ

みんな仲間なんだ!

決して一人じゃないよ

思わず笑顔になる

身体の痛みも疲れも気にならない

水を流し込んだらスタートしよう

さあ、もうひと息

ファイト!!

ところが

最後の最後は無茶苦茶キツイ!

ゴツゴツした岩

段差も大きく

足の踏み場も難しい

手を使いながら

よいしょ!

最後に最後に

こんなに厳しいことがあるとは!

え〜まだ続く!?

 

よっこらしょ!

いや、でも、

ゴールは見えている

きみならできる!!

もう一息

考えるより動け!

どっこいしょ!

ほら、できるよ

おっと、青空が見える

目の前が開ける

あと一息

 

ヨシっ!

見えた!!

素晴らしい景色

やったぁー

登頂だぁ!

うれしい

できた!

できたぞ!

何という心地よさ

風がやさしい

太陽があたたかい

ありがとう

応援してくれていたんだね

疲れているのに喜びの方が大きくなっている

ここまでのしんどさも

何度も戻ろうと思ったことも

忘れている

だって

自分の足で

身体と心と頭で

登り切ったんだもの

この達成感は譲れない

これが山登りなんだ

そうなんだ

自分にしか味わえない感動

たくさんの苦労があったけど

たくさんの励ましや愛情の方が

心に残っている

また登りたい

またチャレンジしたいって

何だろう、この気持ち?

次は体力をもうちょいつけて

歩き方や身体の使い方を研究して

もっと上手に登りたい

もっと早く登りたい

自分のペースを高めたい

そうだね

ちゃんとリフレクションをして

経験を成長の糧にしよう

下りもいろいろあったけど

今回は上りのドラマだけで・・・

最後までありがとうございました。

 

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