私は2023年7月5日(水)にきらめき病院で腹腔鏡下大腸ガン切除手術を受けました。
同年6月にS状結腸ガンが発見された時点でStage IVでした。
術後は3週間に1回の通院でXELOX療法で抗がん剤治療を続けています。
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2024年6月20日(木)、今日はきらめき病院内の美容室に医療用ウィッグについて相談しに行ってきました。
昨年11月に私はすっかり気持ちが暗転した時期があり、もう心が傷つく治療は絶対したくない、だから脱毛するお薬は使いたくない、と担当医の門松先生にはっきりお伝えしています。
追記:通院(2023年12月4日)心が傷つく治療はしないと宣言する
それにも関わらず、今年の4月に脱毛する抗がん剤を使う必要がある、それを使わないなら治療終了になると門松先生から言われてショックでした。
以来、どうするかずっと考えています。
イリノテカンを使って髪の毛を失うのは泣くほど嫌だけど、脱毛するイメージに囚われて感情的になり過ぎることなく、いろいろな情報を集めて総合的に考えたいと今は思っています。
きらめき病院内の美容室ではウィッグをあつらえることができ、患者が化学療法室で抗がん剤点滴中にあつらえたウィッグを美容室で預かって洗って乾かして戻してくれるサービスもあるとのこと。
ウィッグを作るなら1個目はそういうところで作るのが得策と思います。
11時のアポできらめき病院内の美容室を訪れると、5月13日に化学療法室でウィッグについて説明してくれた美容師さんが待っていてくれました。
この美容室では、アデランスの医療用ウィッグを扱っているようです。
100%化繊のウィッグだと髪の艶感がいかにもウィッグっぽくなり、手入れをしているうちに荒れた髪に見えがちだとか。
100%人毛のウィッグだとナチュラルに見えるけど、重たいし手入れが結構大変だとか。
その点人毛と化繊の混合ウィッグは両方の良いところを兼ね備えており、価格も100%人毛よりお手頃になります。
美容師さん:うちは肌触りや使用感などに相当なこだわりをもって製品を用意しています。たとえば、髪の毛が抜けてしまったらかぶるオーガニック・コットン・キャップは特別に肌触りの良いコットンを使っています。でも、見た目はあんまり可愛くないです。ウィッグもなるべく蒸れずに涼しくかぶれるものを用意していますが、髪の毛の色は黒や栗色ぐらいしかなくて、おしゃれな金髪やメッシュはご用意していません。
ララ:オーソドックスでコンサバティブなんですね。でも、最初の1個はそれでいいと思います。2個目からは少し冒険して別のメーカーの金髪のウィッグやピンクのウィッグを使ってみてもいいのかもしれないけど、最初はウィッグに慣れることが一番大事ですから。
ウィッグのカタログをもう一度見せてもらいました。少し長めのものを購入して好みのヘアスタイルにカットしてもらうのがいいそうです。
そのアドバイスに従い、長めのセミロングのウィッグで髪の色は一番明るい栗色を選びました。
あ、いつの間にかウィッグ買う方向に話がどんどん進んでる。
でも、イリノテカンを点滴すると2、3週間で完全に脱毛してしまうらしいので、今はイリノテカンを使うかどうか決められないけど、早めに1個ウィッグを用意しておくと安心です。
美容師さん:前回お会いしたときはベッドに横になって点滴中だったので、ヘアスタイルがよくわかりませんでした。今日お会いして、吉瀬美智子さんっぽくしているとおっしゃっていたことを思い出しました。本当に今の吉瀬美智子さんのヘアスタイルとそっくりですよね。
出典:「GINON(ジノン)」
ララ:覚えていて頂いたんですね。そうなんです。ちょっと伸びて重めになっている吉瀬美智子さんに寄せてるんです。
美容師さん:最後にヘアカットしたのはいつですか。
ララ:2週間ぐらい前かな。メッシュを入れたのは先週だったかも。
美容師さん:カットしたばかりだとまだ落ち着きが良くないことがあるけど、カットして2週間なら今ぐらいがちょうどいい感じなんでしょうね。じゃあ、前から、後ろから、左右からヘアスタイルの写真を撮ります。それを見て職人がウィッグのヘアをカットしておきます。次回来店して頂いたとき、職人と一緒に微調整して、お客様のお好みにぴったり合うようにしますね。その日にお持ち帰り頂けますよ。
サクサクと私の前後左右から写真を撮られ、7月10日13時にもう一度来店することになりました。
1時間ぐらい美容室にいましたが、あっという間にウィッグを買ってしまいました。
ミディアムレイヤーのウィッグで20%引き、187,000円(税込み)です。
(画像はアンクスの医療用ウィッグのカタログからお借りしました)
このウィッグをそのまま頭にかぶったら和風幽霊みたいに見えましたが、これを吉瀬美智子風にカットしてくれるはず。
ちなみに毛髪がある状態で私の頭のサイズはLでした。
脱毛してからウィッグをあつらえると、治療が終わって発毛してきたときどのぐらいの毛量になるかわからないので、髪の毛があるうちにあつらえる方が良いそうです。
私の予後は平均値であと2年と担当医から言われています。
私は長く生きる必要は無いので、生きている間はなるべく元気に幸福感を感じて暮らしたいです。
何年も先の未来を生きることを目標にするのではなくて、目の前の1日1日を大切に幸福感を感じて生きることが目標です。
髪の毛を失うと心が傷つくのはやってみるまでもなくわかります。その心の痛みで今日の幸福感が損なわれないか気になって、まだ決断できないでいます。