パリの2つのオペラ劇場 ②オペラ・バスティーユ | lala-l-art-de-vivreのブログ

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忙しい日常からひと時離れて、ひたすら街歩きを楽しんだり、たっぷり音楽に浸ったり。
私の大好きな旅の日記です。

オペラ・ガルニエに引き続き、今回はオペラ・バスティーユのお話です。
新しく快適な劇場で、パリオペラの演目の多くはこちらの劇場で上映されます。



バスティーユは夜遅くまで若い人で賑わうエリア。酔っ払いも多く、遅い時間はあまり長居をしたくない場所なので、以前フランスに住んでいたときは、夜オペラを見終わったら一目散に帰るようにしていました。今回のパリ滞在はオペラが主目的なので、バスティーユのそばのホテルをとって、終演後の帰路の安全を確保しました。



さて今回観たのは、ワーグナーのローエングリン。
タイトルロールのPiotr Beczalaや他のソリスト素晴らしさは勿論のこと、オケと合唱の迫力が素晴らしく、心が震えました!
一方で、演出が摩訶不思議。最近増えている、現代演出(時代背景を現代に置き換えた演出)なのですが、舞台の上半分で流れる映像がリアルな戦争の映像で、ストーリーとの関連に無理がある気が…。幕間に近くの席の方達と話したら、みなさん同様の様子でした。
カーテンコールはわれんばかりの拍手とブラボー。それに引き続き演出家が出てきたら今度はブーイングの嵐。とても印象的な観劇となりました。

ヨーロッパでオペラを観るたびに、現代演出が増えてきたことを実感します。無理があるなあと思う事も多々あるけれど、「歴史ある文化を守るためには、時代に合わせて変わっていくことが必要」という強い思いを貫く気概とチャレンジ精神は賞賛すべき事なのでしょう!
さあ、次はどこで何を観ようかな。