筋膜リリースの主な効果は筋膜の癒着、高密度化の改善です。

筋膜に刺激を加え、粘性を下げて筋膜間のすべりをよくします。

血流をよくしたり水分を組織に供給しやすい状態にし柔軟性と弾力性を与えます。

筋膜はがしやリリースという言葉から筋膜をべりべりはがしたり、組織を溶かしたりなどの間違ったイメージが伝えられていることもありますが、基本的に筋膜のコラーゲン繊維は手の力くらいでは構造は変えられないし、はがれないし、溶けることもないです。

人の手で変えられるぐらい簡単に構造が変わってしまうと椅子に座る度におしりは平になります。

ただし、構造を変える方法もあります。

筋膜の性質には、粘性、弾性、塑性、リモデリングがあり、それらの性質に対して圧や伸長ストレス、弾性ストレスなどを繰り返し長期にわたって加え続けることによって徐々に組織を変えていくことができます。

本来、筋膜は水分豊富でみずみずしく、とても柔軟性があり、生きている筋膜同士は滑らかに滑ります。

 

しかし現代の生活習慣はどんどん身体を使わなくなっています。

普段使っていない部分は組織の可動性が悪くなって癒着が起きたり、組織が高密度化して動きにくい身体になっています。

 

筋も血管も臓器もすべて筋膜に覆われているので、筋膜間のすべりが悪くなっていると様々な臓器や組織に影響がでることもあります。

今の身体の状態は、毎日の私たちの動きに適応して作り上げられたものです。

 

今の身体の状態がもし心地よい状態でないのだとしたら、動きのパターンを改善する必要があります。

組織を圧迫したり、伸ばしたり、弾むような動きをすることによって筋膜も今までと違った柔軟性のある状態や強い組織に生まれかわっていきます。

 

筋やfascia(筋膜)にアプローチすることにより、通常のマッサージやストレッチでとることができなかった凝り、痛み、自律神経のアンバランスなどが改善していきます。そして、それは精神や心の癒しやエネルギーの充足にもつながることがあります。

 神経、筋や筋膜が本来の正常な状態にもどることで姿勢が改善してきたり、内臓の働きがよくなったり、深いリラックス効果を感じることもあります。

 

身体をスムーズに動かすには、ヒアルロン酸など膜同士の間にある潤滑液を正常な状態にし、膜のすべりをよくしてあげることです。

 

あとは、細胞外基質のゲル化を解消して筋膜の伸縮性を取り戻すことや、筋肉、筋膜の交感神経興奮状態などによる異常な筋収縮を抑え、神経が正常に働く状態(きちんと筋肉、筋膜が緩む)をつくってあげることです。

 

これらを達成するのためには「神経筋の調整」「組織への水分補給」「温度を高める」「動き」などの要素をコントロールする必要があります。

体温、筋温があがれば、潤滑液であるヒアルロン酸の温度が上がり潤滑機能が高まります。お風呂上がりに体の柔軟性が増すのはこのためです。運動前に体をあたためる・ウォーミングアップの目的も同じです。

温泉後にストレッチを施術するとすごく効果が高くなるのもこのためです。

 

 

筋膜をリリースする具体的な方法とは「ストレッチ」「皮膚を刺激する」「腕や肘、手で筋筋膜に圧をかけたり、振動させたり、こすったりなどの刺激を加える」「器具でこする」「フォームローラー」「鍼」「注射で生理食塩水の注入」などいろいろあります。

どれが正しい筋膜リリースなのかということではなく、どの方法も一定の効果があります。

 

上記の方法の中には浅筋膜に主に働きかけるもの、深筋膜に働きかけるもの、機械受容器や固有受容器に働きかけるもの、物理的な水分補給などいろんな作用を通じて筋膜リリースを行おうとしています。

筋膜リリースとひとくくりにされますが、アプローチする場所や作用や目的も少しずつ違ったりします。

 

大事なのは何かというと、その人の身体がどういう状態にあるのかを把握する能力と筋膜に正しく働きかけられているのかということです。

 

実は普通のストレッチやラジオ体操も筋膜はストレッチはされているし、ヨガも自分でできる筋膜リリースと表現されたりすることがあります。

指圧やマッサージでもやり方によっては筋膜リリースは含まれていますし、どんな運動でも筋膜は使われています。

最近になって筋膜の役割や機能が医学的にどんどんわかってきて注目を浴びているだけであって、筋膜リリースそのものは実はいろんな形で昔から存在します。

 

しかし、普通のマッサージやストレッチを行っていれば、完璧に筋膜はリリースされているのかといえばそういうわけでもありません。

筋膜を意識せず行っている場合は、たまたま、部分的に筋膜リリースにもなっているというだけです。

 

筋膜リリースは、刺激を与える時間や方向、加える力の強さや深さ、刺激の種類などいろんな要素があります。

それらを意識的に行って、筋膜がリリースされている感触を感じとりながら行っていないと筋膜リリースにはならないでしょう。

 

そして、知ってもらいたいのが筋膜リリースをすれば肩こりや腰痛などがすべてが解決するわけではありません。

テレビや雑誌では、筋膜リリースですべて解決みたいな夢のような話をしたりしますが、

筋膜リリースはたくさんある身体へのアプローチ法のひとつに過ぎません。

身体は筋膜だけで構成されているわけでもないからです。

 

ただ、筋膜に対するアプローチで劇的に身体はよくなることはもちろんあります!今まで何をやっても変わらなかったのに筋膜にアプローチして身体はすごく変わっていく姿を数えきれないくらい実際目にしてます。

そして、この方法だけでしかよくならないってことはないです。

様々な方法でそれぞれよくなっていく姿をみているので、いろんなやり方があっていいのではないかと思います。

 

筋膜リリースもいろんな方法がありますから、その人に合った方法、合わない方法があります。

どこかで筋膜リリースを受けて合わなかったからといってすべての方法が合わないわけでもないので色々試してみるのがいいと思います。

 

 そして、身体は緩めば、柔らかくすればすべてがよくなるわけでもないからです。

柔軟性とともに組織に強さをつけていかなければ、身体は外力に負けて身体を痛めてしまいます。

筋肉、筋膜をトレーニングするということも必要になってきますし、神経系や循環器系のトレーニングなども大事な要素になります。

 

ひどい身体の症状などは食事や睡眠、ストレスケアなど生活習慣も含めて身体に向き合っていかないと改善できないことも多々あります。 

 

要は信頼できる先生に出会えるかが大事なんだと思います。

有名で素晴らしい先生もいっぱいいるし、有名ではないけどすごい先生も大勢いるので、求め続けているときっとあなたにとっていい先生に出会えると思います。

 

スタジオルシアHPより一部抜粋

現在、筋膜リリースの定義というのは正式には存在しません。

なので、ネットや本でいろんなことが発信されています。

筋膜が注目されてきたのがここ10年くらいのことなので、まだまだ研究段階の分野なのです。

 

個人的には筋膜リリースは何かというと、異常な状態にある筋膜を正常な状態に戻すのが筋膜リリースだと考えています。

筋膜リリースは筋膜をはがすものだったり、何かの器具をつかったものだけだったり、「筋膜リリース」という特定のテクニックを示すものではありません。

 

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