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お返事も少しずつ追いついているはずなので、もう少しだけお待ちいただければと思います。

 

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Side step, right, left to my beat

High like the moon, rock with me, baby
Know that I got that heat

Let me show you 'cause talk is cheap
Side step, right, left to my beat
Get it, let it roll

僕のビートに合わせてサイドステップを 右に左に

月ぐらい高いところまで 僕と盛り上がろう

僕の熱気を感じるでしょ

言葉はチープだから* かわりに見せてあげる

ビートに合わせてサイドステップを 右に左に

おいで 一緒に始めよう

*BTSが英語で歌わなかった頃には「なぜ英語で歌わないのか」と批判され、英語で歌えば逆に「なぜアジア人がわざわざ英語で歌うんだ」と揶揄されてきたことを一蹴する意図で書かれた歌詞のようです。

 

 

今までいろんな楽曲と共に綴ってきたこの日記。ありとあらゆるBTSの楽曲を引用してきた中で、実はDynamiteやButter、PTDなど、いわゆる「メインストリーム洋楽的BTS楽曲」を引用した投稿は書いてきませんでした。

 

意識して書かなかったわけではないのですが、これらの楽曲をモチーフにしたいという感情が湧かなかったのは、彼らも発言していたように、Dynamite以降の楽曲に彼ら自身のメッセージが乗っかっていないように感じていたからかもしれません。

 

でもこの度、グラミーのビハインドを見て、Butterは確かに彼らの楽曲だったんだと思いました。

 

何当たり前のことを言ってるんだとお思いですよね。。。全てが過ぎ去り彼らがそれぞれに新たな道を歩み始めた今だから思い切って言いますが、実はあのグラミーのステージを見てもなお、私は何となく腑に落ちないような、何かが欠けているような、そんな気がしていたのです。

 

グラミーやコンサートの狭間で、彼らがあのオマージュMVを撮影し、来る6月13日のライブのためにBorn Singerなどを収録していたであろう頃?、私は偶然にもBorn Singerを題材にしたいつも以上に暑苦しい記事を投稿していました。彼らがグラミーを受賞してもしなくても上げようと思っていたものだったので投稿しましたが、その内容とは裏腹に、というかその内容ゆえにと言うべきなのか、いずれにしても「これ以上に何があるんだろう」というのが、彼らのグラミーステージを見た直後の私の率直な感想でした。

 

すべてがパーフェクトでかっこよくて、もう伸びしろが感じられないというか、誤解を恐れずに言ってしまえば、粗削りの原石だった時の魅力はなくなってしまったのだと思わざるを得ないほどに完璧すぎて、今でも適切な言葉を見つけられないのですが、とにかく、結果を知らずに見ていたならば、「神様仏様、彼らが欲しがっているグラミーとやらをどうかどうか与えてやってくだせえ。これが限界なんです。これ以上はもう無理なんすよ。でもこれでグラミーさえ取れれば、納得いかなかったこともすべて正当化されて彼らは救われるんです。だからね、神様お願いします!!仏様もお願いします!!」っていう心境だったと思います。(どういう心境?!)

 

こんな気持ちであのステージを見ていたなんて、自分をファンと呼ぶのも憚られるぐらいの感想ですが、今思えば彼ら自身も多かれ少なかれ同じような気持ちだったのかもしれないと思います。

 

3ヶ月後にはソロ活動に入っていくことをすでに知ってあのステージに挑んだであろう彼ら。

 

冬がやってくるまでには兵役に行くメンバーもいる。7人でグラミーを狙えるチャンスはこれが最後かもしれない。磨き上げられた原石が七色の最高の光を放つとしたらこの瞬間。この光が届かないとしたらもう届く光はないかもしれない。そんな思いで臨もうとしていた矢先に襲ってきた感染とケガ。それでも容赦なく挑戦しなければならないジャケットプレイに、これまたタイミングが難しいカードの演出。迫りくる本番。相変わらず直面する英語の壁。慣れているはずのステージを「落ち着いてやれば大丈夫」と言い聞かせなければならないぐらいの緊張と焦り。

 

私が「滑らかすぎる」とため息をついたそのステージの裏には追い詰められたメンバーの姿があって、滑らかに見えるものの裏には必ず混沌があるということを再認識させられました。当たり前なのだけれど、スマートで軽やかなステップの裏には、必ず地道なカウントがあって、しつこいほどの確認作業があって、それ自体は必ずしもスマートで軽やかではないかもしれないけれど、最高にかっこいい一生懸命な姿。

 

練習の成果を披露できなかった悔しさを隠さなかったジンの表情、「せぶんえいっ」がついに合ったときのナムジュンの表情、ホソクがいなくて心細かったジミンがやっと彼と再会したときの表情、練習中にそれまでの困難が走馬灯のように駆け巡ったことを語るユンギの表情、レッドカーペット直前に英語ができない「根本的な問題」を口にしながら「仕方ない。これが自分だ」と言い切るグクの表情、ロドリゴに話しかける演技をしながら緊張のカウントを刻んでいたテテの表情、そしてステージ後にモニターを確認した時に一瞬で変わったホソクの表情、そのすべてを愛おしく、かっこいいと感じたのはきっと私だけじゃないですよね。

 

DynamiteもButterもPTDも彼らが望んだ楽曲ではなかったかもしれない。でもそれらは間違いなく彼ら自身がそれぞれの役割を果たしながら彼らのモノにしていった楽曲で、BTS以上に滑らかで愛のこもったバターを届けてくれるアイドルは世界中探したっていないということを、改めて感じさせてくれる素敵なドキュメンタリーでしたね。

 

Side step, right, left to my beat

High like the moon, rock with me, baby
Know that I got that heat

Let me show you 'cause talk is cheap
Side step, right, left to my beat
Get it, let it roll

 

何度だって繰り返し重ねてきた手のように、何度だって離れては歩み寄った7つの心が刻んだサイドステップ。

去った後もくっきりと消えない影が残るぐらいにステージを焦がした熱い青春の軌跡。

 

 

滑らかに見えるすべての事象には誰かの汗が隠されている。朝の食パンにバターを塗る時は、そんな胸アツな事実を思い出して、私も軽やかを演じながら裏で汗をかきたいとおもいます笑

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡