チェンマイ県チェンダオ。
北タイでは、町の名にチェーン(チェン)が付く地名が多い。
チェーン(チェン)とは、町と言う意味で、チェンマイのマイは、「新しい」と言う意味。二つ合わせて、『新しい町』となる。
チェンダオのダオは、「星」と言う意味で、『星の町』と言う、ロマンチックな名前になる。
チェンダオを代表するものは、チェンダオ山。ドイルアーン山とも言う。
この山は、自然保護区に指定されていて、入山出来る時期、人数も決まっている。
自然豊かな町チェンダオ。チェンマイの奥座敷。
ドイルアーン山の麓に、日本人女性とカレン族の男性がやっている『CHAI CAFE』がある。
CHAI CAFEの定休日は火曜日。
その定休日を利用させてもらい、イス軸法の練習会を行わせてもらった。
オープンエアーの緑に囲まれた空間での練習会。
イス軸法は、椅子に座って立つだけの動作。所要時間は、慣れたら所要時間は、たったの5秒である。
イス軸法は、5秒で、その人が、その時点で持つ最高の身体の状態に身体を導いてくれる。
ただ、動作が簡単なだけに、動画を観ただけや、一度体験して、出来たつもりになってしまう人が多い。
今日、参加された方も、以前、イス軸法を体験されて、自分なりに続けて来られた。
先ず、インストラクターのサポート無しで、やってもらう。
予想通り、全く違うものになっていた。
今までも、何人かに体験してもらったけど、続けておられる方でも、チェックさせてもらうと、体軸ではなく、体幹である場合がほとんど。
つまり、圧に対して体軸・中心軸ではなく、体幹で受けておられるのである。
イス軸法で言う体軸は、コマの回転軸でもなければ、体幹、インナーマッスルでもない。
それぞれの持つ中心、中心軸である。
それは、筋肉の部位ではない。感覚的なんだけど、確かにある何か、とでも言うか。
理屈ではなく、そうなっている。
それは、自転車に乗るのと同じ。
自転車に乗るのに、〇〇筋を使ってとか、頭の位置、背骨の状態は、バランスの取り方は、とか、原理、理屈を考えてから、乗れようになった人はいないだろう。
兎に角、練習したら、乗れた、のではないか。
イス軸法にも、そんな面がある。
乗れるには、練習。
でも、闇雲にやっていても時間がかかるだけになる。
それを、最短で乗れるようになってもらう。体軸の感覚を得てもらう。
一人でやっても、出来るように導く。
それが、イス軸法インストラクターの役目である。
その時点で、その人の持つ最高のパフォーマンスの発揮出来る状態とは、スポーツや格闘技に限った事ではない。
日常生活に於いてもである。
日常生活を送る上で、その人の最高な身体の状態に。
結果として、その状態は、その人にとって楽な状態となる。
肩が上がらなかった人の方が上がる。
首の可動域が変わる。
柔軟性が変わる。
腰痛が軽減される。
鼻の空気の通りが良くなる。
様々な変化が、たったの5秒で起きた。
自分は、今まで、イス軸法を体験してもらう事はあっても、今回のように練習会として約1時間以上、一緒に練習した事はなかった。
イス軸法により起きた変化も、その人の身体の使い方の癖により、直ぐに元に戻る。
だから、なんや催眠術か?直ぐにもどるんやったら、やっても意味ない、など、様々な理由から、体験しても、その先に進まれない方もいる。
これを身につければ、一生の宝になるのに、勿体無い、と自分は、思っていた。
体軸のある状態=その時点で最高の身体の状態
それを身につけるには、トップアスリートで半年とも言われている。
しかし、今までの体軸の無い状態の身体が、一度体軸のある状態を体験したら、頭ではなく身体の方が、その状態を欲する。
だから、練習が必要なのである。
時々、体軸のある状態をインプットしてやる必要が。
さすれば、どんな方でも、身体が導いてくれる。
練習会の中で、最近、左足の外側、足首、脛、太腿の外側が、特に夜になると、痛くなったり痺れると言う方がおられたので、体軸の調整をイス軸法に合わせて行った。
最初、足の長さが左右で異なり、又、足首も硬くて、仰向けに寝た状態で足首を立てる事が出来なかったのが、左足側面の筋肉の張りが無くなり、痛みも無くなった。そして、硬かった足首が柔らかくなり、足首が立った。
最初の状態。本人は、真っ直ぐに寝ているつもり。
真っ直ぐな状態にする。左足の方が若干、短い。足首も硬い。
体軸調整後。左右の骨盤のずれも解消。足首も立っている。
イス軸法を体験してもらうだけでなく、今後、このような練習会も開催出来たら良いな、と思った。
いつか、この方の所でも練習会がしたいな。