チェンマイ市内の南西、チェンマイナイトサファリからサムーンへ抜けて行く道。
雑木林の中を走るこの道は、どちらかと言えば、ひと氣のない道で、裏道と言える。
ナイトサファリのあるエリアは、自分の所からだと旧市街を挟んで反対側にあるので、それ程頻繁には行かなかった。
ちょっと用事があって、その道を走っていると、会長が、今、クエティオ屋(タイラーメン屋)があった、と言った。
会長が、食べたい、と言うので引き返した。
雑木林の中に、開けた空き地のような場所があり、そこに、どう見ても掘立小屋のような建物があった。
強風が吹いたら吹き飛ばされそうな建物。
観光客なら、高い確率で行かないだろう。
綺麗とかおしゃれとかとは程遠い店。むしろ、衛生面で、失礼ながら、大丈夫かこの店、と後退りしてしまうような店だった。
が、
客は来ていた。
大繁殖と言う感じてはないけど、次々と。
雑木林の中の空き地に店?
そして、注文して出て来たのが、このクオリティオだった。
骨付きの豚肉は、他店よりはるかにデカく、又、柔らかく煮込まれていた。麺の量も多い。
これが、結構美味い。
値段も40bt(約160円)である。
タイラーメンは、これで足りるの、と言った感じで、麺の量が少ない店が多い。
が、ここのば、麺の量、肉の量もガッツリと出してくれた。
これは、パワーのいる労働者の味方やな、と思ったら、客は、そんな感じの人ばかりだった。
色んな店があるけど、
値段が高くて美味しいのは当たり前。
値段が高くて不味いのは最低。
値段が安くて不味いのも当たり前。
値段が安くて美味しいと、何か得した気分になる。
安くて美味しい店、これを探すのは、高くて美味しい店を探すより、実は、難しい。
観光客の口コミには、載っていない超ローカルな店。
面白い。