チェンマイの田舎で、何故か日本のおふくろの味に出会った。 | lai-thaiboxingのブログ

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タイチェンマイにて意拳、ムエタイ、瞑想の研究。山岳小数民族との交流や日々気づいた事を書いて行きます。
タイ国ムエタイ協会認定トレーナー。寺田式インパルス療法士。椅子軸法認定インストラクター。

AI(人工知能)が人間に近づいて来た、と言う人に対して、

「バカ言ってんじゃないよ。人間がAIに近づいて来てるんだよ。」と解剖学者の養老孟司先生は言われていた。


効率、能率、数値化、エビデンスなどと言うのをうるさく求めるのも、理屈を言って相手を論破したがるのも、案外、人間がAIに近づいて来たからかも知れない。


人間にあってAIにないものは何か。

その一つは、「気持ち」ではないだろうか?


恋するAI

優しいAI

怒りっぽいAI

悲しむAI


こんなAIは、今の所無いだろう。


コンピュータの論理で押し通して行く世界には、感情は無用である。


AIに近づいている人も、本人も気づかない内に思考方法がそうなって来てはいないだろうか?


今日、久しぶりにチェンマイ盆地の東の外れ、ドイサケットにあるKAMIMURA SOBAに夕方、会長と一緒に行った。


急速に発展するチェンマイ市内と違って、田園風景が広がり、チェンマイ語を話す人々が多く住むエリア。


5時半位にジムを出て、車で45分位かかる。

多分、営業は7時までだろうから、会長が予約を入れた後、店に近づいた段階で、先に、注文をする事にした。


冷たい蕎麦

天ぷら

豆腐(冷奴)

カラゲ


があるって、どうする?と会長が言う。


「じゃあ、冷たい蕎麦と天ぷらと豆腐で。」と、自分。


「カラゲは?」


「唐揚げは、自分は鳥が食べれないのでええわ。」


会長が、先方と電話で話をする。

「カラゲには、ポテトと豚ミンチて、鳥は入ってないって。」


???


カラゲと会長が言ったのは、どうやらコロッケであった。


「コロッケやったら注文する。」


6時半近くになってKAMIMURA SOBAに到着した。


緑がいっぱいある独特の空間。




カラゲ、元へ、コロッケが出てきた。


一口食べてビックリした。

「美味い!なんやこれは?」


ポテトの味が違う。

チェンマイで食べる他の店と味が違う。

冷凍食品を揚げたのではなく、手作りのコロッケ。

子供の頃、じゃがいもが取れる季節に、母親が手作りで、コロッケ作ってくれたな。


その味とは異なるけど、何か思い出すな。


この料理を作っている女将さんは、タイ人で、日本人の旦那さんがおられて、日本に長く住んでおられた。

旦那さんが、教えたとしたら、旦那さん只者ではないな。


女将さんに、

「このコロッケ美味いですね。どこで習われたんですか?」と聞いた。


「旦那さんのお母さんが教えてくれました。そして、それにプラスしてバターや玉ねぎを入れて自分でアレンジしました。」


子供の為、健康や美味しさを考えて、作る。


そこには、利益率、安く作って高く売ったろう、なんて考えはない。


子供の為に愛情を込めて作る。それが日本🇯🇵だった。


旦那さんのお母さんが、子供の為に作っていた手作りコロッケを、嫁に伝え、嫁は、そこに一工夫加えて、今度は、子供達に手作りコロッケを作る。


代々受け継がれるおふくろの味。


まさか、タイ🇹🇭チェンマイの田舎で、日本🇯🇵のおふくろの味を感じるなんて。ありがとう。




天ぷらと蕎麦


所謂、天ざる。


天ぷらの野菜の美味いこと。


地元で採れた野菜。

ししとうの何とも言えないほの辛さ。


そして、何と言っても、かぼちゃの甘さ。


田舎に帰って、おばあちゃんの料理を食べさせてもらっているような気持ちになった。


理屈や論理で押し通して行く世界ではなく、ゆっくりと流れるチェンマイの田舎の風景で、感じるおふくろの味。


AIにはまだまだできんやろ!


今日注文したのは、

天ざる✖️2

冷奴

コロッケ

計 400bt 約1600円


電話

091-079-0976日本語可


所在地

23/13Moo1 Huai Sai San Kamphaeng Chiangmai