喜びが伝わって来る。イス軸法で挑む。 | lai-thaiboxingのブログ

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タイチェンマイにて意拳、ムエタイ、瞑想の研究。山岳小数民族との交流や日々気づいた事を書いて行きます。
タイ国ムエタイ協会認定トレーナー。寺田式インパルス療法士。椅子軸法認定インストラクター。

イス軸法インストラクターのLINEトークがあった。


内容は、水泳女子バタフライ100mのオリンピック選考会を兼ねた大会で優勝し、パリオリンピック出場が決定した平井選手にイス軸法を指導されていたイス軸法創始者西山先生の報告。


イス軸法は、能力が最大限発揮出来る状態に身体を導いてくれる。


それは、スポーツや武術だけでなく、健康にも役立つメソッドである。


と、言う事は、我々イス軸法インストラクターには経験的に明らかな事である。


イスに座って立つだけ。

5秒で変わる身体。


あまりに簡単な動作なだけに、その本当の深みに気付く人は案外少ない。


そこに価値を見出さない人、価値を見出しても直ぐ出来たつもりになってしまう人。


イス軸法で行われる事は、体軸の調整。


それは、中心軸のある状態、筋力に頼るのではなく、より自然な状態に身体を導いてくれる。


体軸のある状態は、自然に身体が協調して、部分的な筋力に頼る必要が無くなる。つまり、ある動きをするにしても、エネルギーロスが少なくてすむ。


LINEトークでの西山先生の話は、面白かった。


イス軸法をトレーニングに導入した選手が、一気に記録を伸ばして、オリンピック出場する事になる。


選手本人も喜んでいるだろうが、関わったスタッフとしての喜びが伝わってくる。


それは、長年、トレーナーとして格闘技に関わって来た自分にも、その気持ちはよくわかる。


選手が活躍した時の裏方の喜び。

選手の喜びとは、又、ちょっと違う喜びである。


西山先生の報告では、イス軸法を真剣に導入しようと考えてくれたスタッフへの感謝から始まる。


イス軸法を体験して、目の前で、身体が変わっているのに、それまでのトレーニング方法に固執してしまって、単なる体験で終わる人が多い。


それを、それぞれの分野に真剣に応用しようとするには、筋力に頼るトレーニングをして来た人には、勇気がいる。


西山先生の報告では、イス軸法を行った前後で、水泳選手のフィーリングとして、イス軸法を行った後には、水に浮く、と言う感覚があった、と。


筋力に頼ったトレーニングをしていると、どこかに力みが生まれる。その力みが、水に浮く、と言う事のブレーキになる。


水泳の世界でも、ウエイトをガンガンして、追い込み練習をして、心肺機能を高めるトレーニングが主であると言う話も興味深かった。


それで身体を壊している選手も多いとか。


イス軸法は、筋トレを否定するのではなく、筋トレで作ったものを、より身体を協調させて、効果的に能力を発揮させるか、と言う事である。


力を抜いた方が力が出る。

力みを無くした自然な動きの方が力が出る。


このある意味命題は、筋トレで部分の力に頼って来た人には、これを取り入れるには勇気がいるのである。


結果が出る事はわかっている。が、これを取り入れるには勇気がいる。


力を入れた方が力が出る、と言うのとは真逆であるから。


力みを取る事によって生まれる力。


体軸のある状態が、生み出す力。


そして、その体軸にも、質がある。

質の高い体軸は、より力みのない状態になる。


先生の話を聴いていると、自分も又、戦う選手を作りたくなった。