フィジークとは、ビーチで一番かっこいい身体を競う競技として、2013年にMr. Olympia(ミスターオリンピア)で初開催されました。
サーフパンツを履き、程よい筋肉量とカッコ良さを競うカテゴリーです。
つまり、一般的に知られているボディビルと同じくフィットネス競技の中の1カテゴリーとしてフィジークがあります。
付けすぎない筋肉量とトレーニングを始める初心者でも目標にしやすい身体でありながらカッコ良さも追求できることから、日本では2015年頃から人気が急速に拡大していきました。
フィジークの語源はphysique
physique = (特に男性の)体格、体つき
(中略)
フィジークのルールと評価される身体
メンズフィジークでは、フロントポーズとバックポーズの2ポーズで評価されるカテゴリーです。(団体により若干異なる)
メンズフィジークでの大きなルールは主に3つです。
サーフパンツ(ボードショーツ)を着用
上半身裸、裸足
手首・足首・首など人工物の装飾品は身につけない
ボードショーツはおへそ下1インチから膝のすぐ上までの長さを着用する必要があるために、大腿部はほとんど露出しません。
そのために、大腿部は完全にとは言えませんがあまり評価対象にならないのです。
評価されるポイントを簡潔にまとめると以下のとおりです。
逆三角形の上半身
しっかりと割れた腹筋
削ぎ落とされた体脂肪
バランスの取れた筋肉
フィジーク界では、筋肉の付き方や骨格に対してTシェイプやVシェイプと言った表現をします。
Tシェイプでは広背筋の付着部が背中上方にあり、正面から見た時にアルファベットのTの字に見えることからこのように呼ばれます。
一方Vシェイプは広背筋が下方から付いており、正面から見てアルファベットのVの字に見える体型のことを言います。
そして現在の評価されるフィジークの身体(トレンド)では、TシェイプよりもVシェイプだと言われています。
元々の骨格により筋肉の付着位置を変えることはできないので、Tシャイプを劇的にVシェイプへ変えることはできないとされていますが、ボードショーツの履く位置やトレーニングによって若干の変化はもたらすことができます。
ボディビルとの違いとは
ボディビルでは臀部まで露出する極めて小さなボディビルパンツを履くのに対して、メンズフィジークではボードショーツを履きます。
なのでボディビルでは臀部以下の下半身までしっかりと審査対象に入るのに対し、臀部から大腿部にかけて露出しないメンズフィジークではほとんど審査対象にならないとされています。
それからボディビルでは単純に筋肉の大きさだけを競い、しっかりと体脂肪が削ぎ落とされた身体を前提に、大きければ大きいほど評価されるという極めて単純明快な競技です。
しかしメンズフィジークでは、ボディビルやクラシックフィジークなどの上位カテゴリーに匹敵するほどの筋肉量ですと逆に減点対象になったりもします。
あくまで、バランスの取れた筋肉量や、逆三角形のシルエット、しっかりと割れた腹筋などが高い評価を得ると言われているために、しっかりと考えて鍛えていく必要があるカテゴリーといえます。
ボディビルとメンズフィジークの大きな違いをまとめると以下の通りです。
ボディビルでは面積な小さなビルパンを履き、フィジークではボードショーツを履く
フィジークでは、露出しない臀部から大腿部は大きな審査対象とならない
フィジークでは、単に筋肉の大きさを競うのではなく、バランスの取れた筋肉やシルエットを競う