ひびのおと

ひびのおと

メモ代わりに日々のなかで気持ちが向いたことを更新 
千葉県市川市で治療院を経営しているので健康に関する内容が多いです

雨降り前のように気圧が不安定だと頭痛になるケースは少なくありません。

 

そのほとんどが全身的に施術をすると頭痛が治まります。

経験上ですが胸郭の緊張が解消され、呼吸が深くなると楽になるようです。

 

 

明日の天気予報が雨降りという本日。

朝からこめかみを中心とした頭痛を感じている患者さまが来院。

天候による頭痛と呼吸に関係がありそうということを説明して、胸郭の緊張にアプローチ。

 

まずは肋骨弓にそって、患者さまの呼吸を利用して横隔膜の緊張をリリース。

みぞおちにある剣状突起は、セルフケアをするときに凝りと間違えて圧し続けると骨折することも伝えます。

横隔膜のアプローチだけでも呼吸が楽になったようです。

 

その後は、大胸筋 小胸筋 前鋸筋に筋膜リリース。

 

起き上がって状態を確認していただくと、「うわっ! 上半身だけゆるんで、腰から下がすっごく重くて変な感じ?!」と姿勢が定まらないようです。

 

そして「・・・頭痛は、ほとんどないです。 右のこめかみ辺りに名残があるくらい」 「やっぱり呼吸なんですかね?」と、頭痛に関しては一定の効果があったようです。

 

 

その後は背部全体とデコルテや頭部に施術。

「すっかり楽になりました! ゆるんだーって感じです」と、すっかり頭痛はなくなったようです。

 

 

最初に上向きで胸郭にアプローチをして呼吸を改善したことには意図があります。

 

それは患者さまが頭痛と呼吸の因果関係を意識することで、不安定な気圧で頭痛が起きたときセルフケアをするモチベーションを高めることです。

 

痛み止めの服用は頭痛に対する効果的な対処法の一つですが、気候の影響から起こる頭痛には効きにくい傾向があるようです。

セルフケアで頭痛に対処できるなら、患者さまの生活が楽になるわけです。

 

 

呼吸はヒトの生命活動にとって重要な要素。

長引く新型コロナウイルス流行の影響でマスク着用の時間が増えましたが、呼吸が浅い傾向の方には想像以上の負荷がかかっていると思います。

いわゆる四十肩では、腕を真横から頭上に挙げる「肩関節外転」で痛みがでることがあります。

 

理由は下図がイメージの助けになるかもしれません。

肩関節は上腕骨が横から上に動こうとすると、その上のスペースが縮まる構造です。

そのため肩関節周囲に緊張があると、腕を動かすたびに肩関節の上部に不必要な負荷がかかります。

 

 

 

そんな負荷がかかる代表が棘上筋。

 

 

私が肩関節痛に対して施術をするときも、棘上筋を中心に棘下筋 小円筋 肩甲下筋を対象とすることが基本。

それでも動きに制限があるときは、陽陵泉や豊隆(膀胱経に向けて深刺し)に置鍼をした状態で肩関節を動かしていただく。

最後に肩甲骨と上腕骨の動き(肩甲上腕リズム)をアドバイスすることで、初回で治癒や大きな改善ができていました。

 

 

今回の患者さまも同様なアプローチで、初回の施術中に水平くらいまでしか上がらなかった状態から痛みなく腕を動かせるようになりました。

 

しかし主訴が股関節痛で歩行に支障があることが主訴だったので、そちらに意識を向けて施術。

 

施術後に状態を確認すると股関節痛は解消。

施術中に解消したと考えていた肩関節痛は、患側の腕を横から頭上に挙げることはできるようになったものの、動かすと(肩関節を外転すると)引っ掛かりや軽い痛みが残りました。

 

 

丁寧に問診と触察をすることで治療ポイントとしたのは三角筋。

 

ここが緊張すると上腕骨が上に引き付けられ、常に棘上筋が圧迫される状態で腕を動かすことで炎症が起こります。

指先で筋肉のこわばりを丁寧にゆるめると、腕を動かす違和感がなくなりました。